【セクシー業界】メディアとセクシー系の非対称関係


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1/30、京都市立芸術大学ギャラリーにて「88の提案の実現に向けて」という現代アートの展示会が行われました。
展示会といっても絵や彫刻を飾るのではなく、観覧者を巻き込んだアーティスティックなアクティビティ…つまり「その場で起きるなにか」をアートとして体験するというものらしいです。現代美術は難しいですね。

以下はそのイベント紹介です。

アカデミーと社会との往来 のなかで「88の提案」よりピックアップした提案の以下の実現に向けて実践的な行動を開始します。
便宜的に講義ということにしておきますが、実際には参加者の実践的な参加が求められます。当日はビデオ撮影を予定しているので、参加者は ビデオに映ることをご了承のうえ参加ください。 同時刻より増本泰斗 featuring 吉濱翔「bar spiritual fitness」と同時並行で開催。持ち物なし、途中参加・途中退場自由。

14. デリバリーヘルスのサービスを会場に呼ぶ
78. 男子トイレと女子トイレを入れ替える
74. 階段で野菜の天ぷらを揚げる
85. タクシーで城の周りを5周する

このうち「14. デリバリーヘルスのサービスを会場に呼ぶ」という内容が物議を醸し出し、ネットを中心に大騒ぎになりました。

このアクティビティの趣旨は、セックスワーカー(以下SW)をイベント会場で見世物にするというものです。もちろん、呼び出すSWとは事前の打ち合わせもありません。わけもわからず公衆の場に晒されたSWと、目の前にあらわれたSWに対する観覧者。両者のサプライズを「アート」とするつもりだったようです。

「物議を醸し出すもの」だからこそ「アート」の素材として最適なのかもしれませんが、コンセンスも取られないまま見世物にされる方はたまったものではありません。当然のように人権問題として叩かれた挙げ句、中止に追い込まれました。

女性の人権が見直され、SWについても理解が進んだ現代だからこそバッシングが起きたわけですが、以前の価値観のままであれば「SWのくせに」「見世物になるくらいなんだ。もっと恥ずかしいことしているだろう」と擁護の声もあがらなかったかもしれません。
仮にバッシングされたとしても、「公共の場にSWを呼ぶなんてけしからん」という話になったかも知れません(実際、今回の件でもSWの人権より主催者の倫理観を問う声が多かったように思います)。


 

セクシービデオ(察してください)好きを公言する芸能人も増え、テレビで風俗体験が面白おかしく語られるようにもなりました。二次元方面に目を移せば美少女ゲームや二次創作を中心に性的コンテンツへのリスペクトも高まり、セクシーコンテンツを取り巻く環境もそれなりに改善されたように思います。
しかし青少年に対して有害であるとの考えや、法的な解釈は変わっていません。また、2020年の東京オリンピックに向けて規制を強化しようという動きもあります。

性をめぐる議論というのは、それが本能に近い欲求であるからこそ、伝統的・宗教的価値観や個人の嗜好により認識の共有が難しく、落としどころが決められず面倒なものになりがちです。

しかし、本能的な欲求であるがため、資本主義的な観点から言えばマネタイズがしやすく、「手軽に」大衆の耳目を集めることができるという「強さ」もあります。


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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