【グラブル】グラブル問題、ついに読売新聞にとりあげられる


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お正月で発生したアンチラ問題から端を発したグラブルの諸問題が、ついに大手新聞社に取り上げられる事態にまで発展しました。

グラブル課金に苦情殺到…「希少キャラ出ない」(読売新聞 2/18夕刊)

この記事の中で、サイゲームスの担当者はとんでもない事を言ってしまいました。

グラブルを運営するサイゲームス(東京都)は、利用者からの苦情に対し、当初、出現率は個別にも上がっていると説明したが、数値は明らかにしていなかった。読売新聞の取材に「頻繁に出現率を変動させるため、誤った確率を表記してしまう恐れがある」と説明していた。

頻繁に出現率を変動??

ソシャゲユーザーが噂していた「排出率をコントロールしていた」という話は、記事を読む限り本当だったようです。

読売新聞の夕刊記事、ならびにネット版の記事は、公開されるやいなやネット中で大きな話題になりました。

それはそうですよね。「運営が都度出現率いじってるのではないか?」というユーザーの疑いが、運営者の公式見解として発表されてしまったわけですから。

この記事に対し、グラブル運営は即座に「釈明」を公式サイトに掲載。

本日の一部報道につきまして

昨日の4gamerに引き続き、一部報道の記事掲載より2時間で対応という爆速ぶりです。

本日の一部報道にて掲載された「頻繁に出現率を変動させる」という表現で、グランブルーファンタジー運営事務局が確率を操作しているとご不安を抱かせた件につきまして、確率操作の事実は一切ございません。

なお、確率の変更はガチャの新アイテムの追加や属性アップ等のイベント開始時のみ行っております。

ええと…確率操作の事実は一切ないのに、確率変更はガチャイベント開始時のみ行ってるというのは、どういうことなのでしょう??

この文脈、矛盾してますよね? 言いたい事はよく分かりますが。

あえて重箱の隅をつっついてみましたが、告知の内容にケチをつけようとしているのではなく、論理的に変な文章を重要な弁明としてなぜ掲載してしまったのか、ということです。

もしかしたらこの文章、レビューしないで掲載してませんか? ユーザーに誤解されないようにという配慮に欠けていませんか?

本サイトでたびたび指摘していますが、最近のグラブルは恐ろしいほど運営が雑です。内部でなにかあったのかと思うくらい。

排出率アップの数値を公表しなかった理由が「頻繁に出現率を変えるため、誤った確率を表記してしまうおそれがあった」ためらしいですが、少なくとも億単位/年で利益を出している会社がする言い訳ではありません。
この問題や指摘は、今回のように大きく取り上げられる前に消費者庁に駆け込まれたり、ネットでたびたび話題になっていました。
そのようなユーザーの反応を受けて、「誤った確率」を表示しないよう、ヒューマンエラーを減らす管理システム(CMS)を導入するとか、デバッグをしっかりできる体制を整えるなどできなかったのでしょうか?

2015年10月の決算説明会にて、サイゲームスの7月~9月期の売上は220億、営業利益は62億円と発表されました。

【速報】サイバーエージェント、7~9月期ゲーム事業は営業利益QonQで80%増と急拡大…『グラブル』成長続く、『デレステ』&『夢100』も寄与(SOCIAL GAME INFO)

個別のゲーム売上は公表されていませんが、グラブルはブラウザゲームの牽引役として利益拡大に大きく寄与したと書かれているので、220億のうち相当な割合を占めているのだろうと思われます。

会社の利益の多数を占めるサービスでありながら、この雑な運営はどういうことなんでしょう?

人材を絞りこまないといけない程不採算ではないでしょうし、スタッフ一人あたりの報酬が大きいといっても、これだけ問題を多発させていたら対策を考えようとするはずです。

ネットサービス運営会社にありがちな話ですが、各管理をそれぞれの人間(チーム)に任せっきりにしてしまい、サービスの運営が縦割りになってチェックやレビューの総括ができない状態になっているような気がします。

これ、ネットの仕事が小人数でできるという勘違いから生まれている業界の悪弊です。事業が大きくなってからもこの考えのまま突っ走っているサービスなんていくらでもあります。

依然として一つの仕事は一人でやりきる…みたいな考えが根強く、結果としてヒューマンエラーを多発させ、ユーザーの不利益と会社の評判低下の原因になってしまいます。しかし、このような事態が多発しているにもかかわらず、体制の改善ができない会社は多いはずです。サイゲームス(が実際どうかは分かりませんが)に限った話ではありません。

そのような会社、部署、チームに限って、自身が問題を起こした時に責められたくないという心理のためか、互いのミスを社内でなぁなぁにして収めてしまう場合もよくあります。責任者も確認を疎かにしていたという「弱み」があるので、頭から怒鳴りつけるわけにもいきません。
問題が多発しているにも関わらず、「あれの担当は○○さんだから」という認識から周囲や管理者がフォローするわけでもなく、結果としてダメな部分がダメのまま保存され、やがて大きなインシデントに発展します。一連のグラブル問題のように(もっとも、ろくに確認もしないで部下の責任ばかり追及し、怒ってばかりいる上司がいるチームも珍しくありません。このへんは後々「ポンこれ」で書かせてもらいます)。

あくまで私の想像の範囲のことですので、実際どうかは分かりません。ただ、グラブルをはじめ多くのソシャゲの運営問題には、少なからずこのような原因があるのは間違いないと思っています。


そもそもこの手の疑いは、SSR排出率が3%などというアコギが確率でなければ、大きな問題に発展しなかったと思われます。

1回300円のガチャで3%の排出率となると、運営はSSRカード1枚で約1万円の利益を想定していると推測できます。なお、この1万円という金額は、SSRであるという条件のみを満たしている場合です。「特定のキャラクター」となると、さらに出現率が下がります。

それを踏まえた上で、ガチャイベントの出現率アップという、どの時点で適用されるか分かりません。一口に「出現率が倍」と言っても、ガチャ1回につき6%の確率で出るのか、SSRの抽選(3%)の後に他のキャラより倍の確率で出やすくなるのかは、さっぱりわかりません。仮に前者だとすれば、提供割合のところに掲示されているレア度別提供割合の数字はウソだということになります。

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お目当てのキャラやアイテムが出なければ出ないほど、運営の利益はあがるだろうし、ユーザーは確率に疑問を持つことでしょう。
しかし、基本無料ということで大量のユーザーを囲い込み、そのうちの一部からガチャという狂った集金方法で巻き上げるやり方に業界もユーザーも慣れきってしまったせいで、なかなか「修正」に持ち込めなかったのがこれまでの状況でした。

冷静に考えればキャラやアイテムが1万円という売上想定というのも、コンテンツの価値が下落しつづける現在では信じられない話です。

都度課金という集金方法に慣らされ、サービスやキャラクターへの忠誠を競わせるような「重課金者」を大量に生み出すことで利益回収を行う現在のソシャゲのビジネスモデルに慣れすぎてしまい、このあたりの価値感覚が課金者以外でも狂わされているように見受けられます。

ヒューマンエラーにせよ過剰なガチャにせよ錯誤させる広告手法にせ、全て過剰な利益追求によって発生しているものです。

グラブルに限らず全てのソシャゲに言えることですが、そろそろ数字の欺瞞やおかしな運試しでお金を稼ぐよりも、アクティブユーザーからコンスタントに毎月300円くらい払ってもらえるビジネスモデルを考えるべきじゃないでしょうか。
昔のガラケー公式サイトは、そんなくらいでゆるゆるやっていたわけですし、下落したコンテンツの価値を回復させる上でも、ぜひ取り組んでいただきたいものです。

もっとも、基本無料を謳い、自らが大量に生み出した「お金を払わないユーザー」を相手に、どうやって月額課金をさせるかは、かなり難しいミッションでしょうけど。

(文/赤蟹)


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。

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