チン問答連発!「東日本大震災チャリティーイベント 〜ザ・面接軍団大集合スペシャル〜」レポート(後編)


南相馬市の現在をリポートした第一部。5年経ってもいまだ言えぬ被災地の現状。重い空気が会場を覆った。
しかし、そこで終わったら「面接軍団」が集まった意味がない。

雰囲気一転に会場が爆笑の渦に包まれた第二部、第三部の様子を一気にお届けしよう。

第一部のリポートはこちらから。

セクシー男優だからこそできる復興へのアプローチ「東日本大震災チャリティーイベント 〜ザ・面接軍団大集合スペシャル〜」レポート(前編)

■お悩み殺到!? ナマ面接

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▲森林さん、ウルフさん、片山さん、卓さん

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▲市原隊長、佐川さん、平本さん、代々木監督

第二部は「ナマ面接」。代々木監督の代表作「ザ・面接」の面接シーンを再現するトークショーだ。
あらかじめ会場より集められたアンケートを元に、面接軍団が回答する。

司会は市原隊長。ステージ中央に座したその存在感はさすが隊長の威容。しかし、なぜか会場からはそれだけで笑いが起きていた。おそらく、社会の窓の調子が悪かったからだろう(詳しくは言うまい)。

イベントの特性上、相談内容もオシモの話が多め。「てらどらいぶ」は全年齢向けサイトなので、差し支えない範囲で記載しよう。

 

Q.人権団体によりセクシービデオ業界で人権侵害が起きていると訴えられていますが、実際のところどうなのですか?

平本さん「うちの会社(フルセイル)は多くのプロダクションと取引がありますが、あんな事やったらすぐに潰れます」

業界を見る世間の目は、相変わらず昭和の頃の怪しいイメージがそのまま残っている。しかし、プロダクションもメーカーも、今は普通の会社と変わらない。働いている人も普通のサラリーマンだ。メーカーに属する監督も、もちろんサラリーマンである。法律を守ってビジネスを行っている。

仮に某人権団体が訴えたようなプロダクションと取引があれば、自社にも累が及びかねない。業界の仕事が世間からイメージが悪いことは働いている人も痛いほど理解している。セクシービデオ業界各社は悪評をつくことをなにより恐れる。だからこそ、安全な会社としか取引をしない。

噂では、過払い金バブルがそろそろ終わりに近づいてきているので、元女優に接近し、撮影でされた嫌な事を提訴をしないかと持ちかけている弁護士もいるとの事。

 

Q.ご主人が自分のテクニックでイッてくれない。

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佐川さん「相手を無理に気持ちよくさせようというのは良くない。自分が気持ちよくなる事を考えないと」

自分の達成感を優先したり、パートナーと競い合うことを考えると行為は途端につまらなくなる。プロではないのだか、「気持ちよくなる」ことがなにより大切。

卓さん「あなたしか見えない、という姿勢は大切。自分が興奮する姿を見て、相手も気持ちよくなってくれる」

最後はコミュニケーションや気持ちのつながりあいが大切とのこと。

 

Q.親の介護で毎日が大変。押しつぶされそう。

面接軍団の中にも、市原隊長、佐川さん、平本さんと介護経験者が。

市原隊長「医学の進歩で要介護になった後も長生きしてしまう」

平本さん「終わりが見えなくなり気が滅入り、時には邪な気持ちを持ってしまうこともある」

佐川さん「うちは施設に預けた。親だから家族がやらなければならないと思い込むと、普段の生活や家庭が壊れてしまう」

親の介護で自分が潰れてしまっては意味がない。適度に力を抜く、思い詰めないことが大切とのこと。

 

Q.恋愛がいつもうまくいかない。友達には一度肉体関係が先行しない「無償の愛」を経験するべきだとアドバイスされた。

佐川さん「男女の愛に肉体関係を抜きにした無償の愛なんてない。少なくとも男の方には必ず下心がある」

男が女を好きになるには、抱きたいという感情が先にある。それ抜きに大人の恋愛関係は成立しない。
恋愛感情の目的が、最終的には子作りを目的とした関係を作ることにあるのだから、性欲を否定することはないとのこと。

 

Q.婚約後も風俗や女性社員との浮気が止まらない友達のフィアンセ。このまま結婚していいのか。

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森林さん「(文明的な)社会が形成される前に、人間には動物として生殖能力、性欲が備わっていた。婚姻制度は人間の社会ができるにつれできた仕組み。でも異性を求める原始的な本能は残っている。浮気が多い人というのは社会性より性欲が勝る人。そもそも結婚に向いてない」

代々木監督を尊敬する社会学者、宮台真司さんの言葉をかりての森林さんの答え。結論として「結婚しても幸せになるのは難しいと思う」とのこと。

 

面接軍団、セクシー男優ならではのユニークな答えが連発。そのたびに会場に笑いがはじけた。
第一部のシリアスな雰囲気は吹き飛び、イベントはオーラスの第三部に突入。

 

■大盛り上がりの私物オークション

第三部はチャリティーオークション。ファン垂涎、面接軍団の私物オークションだ。
熱いファンが多い面接軍団だけに、熱気あふれるオークションとなった。

各メンバーから出品されたアイテムは、以下の通り。

市原隊長:ぬいぐるみと拘束具

森林さん:キティちゃんの目覚ましと高級ファッションブランドのキーホルダー

佐川さん:新宿雑貨で購入したラブグッズ

平本さん:サッカーチームのユニホームとタオル

片山さん:メガネ(レンズなし)とフルセイルのステッカー

ウルフさん:タオル地のジャケットとショートパンツ

卓さん:デニムバックと卓さんTシャツ

代々木監督:ストローハットとトランスCD(ポルノの名優、野上正義さんの歌入り)、サングラス

どのアイテムも100円からのスタートとなっていたが、市原隊長のぬいぐるみだけは会場の「10円!」のリクエストにより、超低額スタートに。当然のように、全オークションの中で最低額での落札となった。

一番の高値は森林さんのアイテム。さすがの人気である。

さらに会場にこれなかった加藤鷹さん一徹さんからの出品もあり。
鷹さんからはこれから発売となる「ゴールドフィンガー」をイメージしたオリジナルTシャツと壁掛け時計。一徹さんからはご自身の私物である写真集「いってちゅ」のサイン本が出品された。

一徹さんのサイン集には、さらに代々木監督のサインも入り、貴重な一冊となった。落札した淑女も大喜びの様子だった。


 

こうして、「東日本大震災チャリティーイベント 〜ザ・面接軍団大集合スペシャル〜」は終了。
エクスタシーの伝道者である代々木監督と面接軍団による、ちょっぴりマジメなイベントであったが、笑いとエロの中にも真剣に考えさせられる内容は、まるでドキュメンタリー映画のようだった。

面接軍団がもたらした被災地の現状、マスコミが触れない問題。来場者の大半が、自分たちが考えてもいなかった問題を知るきっかけになっただろう。それはおそらく、世間の人達も一緒だろう。

あの事故の日以来、原発をめぐり様々な意見が飛び交っている。
事故から五年。原発問題は安全性や将来性の議論だけではなく、イデオロギーや政争の具になってしまった。
容認派も脱原発派も自分が考えるフクシマ像を作り上げ、都合のいい現実だけを選び、自論の論証に利用しているかのように思う。それどころか実状とは違う「事実」さえ作りだし、見たくない事実にフタをし、福島を置き去りにして罵りあっている。

まったく外野は暢気なものだ。被災地に生活する人達は、彼らのように現実を取捨選択できないのに。あらゆる現実を受け入れ、暮らしていくしかないのに。

マスコミさえその争いに加わる中、ニュートラルな立場の面接軍団がこうしてイベントを開催し、「福島」を伝えてくれることがどれほど貴重か。被災地への見方を考えさせられるきっかけになったし、その支援はきっと福島の子供達の笑顔の元になるだろう。

この支援と理解の輪が、変わらず広がりつづけるように祈りつつ。

(文/団長)


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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