【事故】ひき逃げされたので、都の自転車事情を考えてみる


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自転車に乗っていたら交通事故に遭った団長です。こんにちは。

いやー、ビックリしましたね。路側帯を走っていたのですが、隣のトレーラーがいきなり幅寄せしてきて、危ないと思ってブレーキをかけたのですが、間に合わずに後輪にひっかけられました。

たいした速度も出ておらず、トレーラーの後続の人が止まって助けてくれたため、幸い後輪をぶつけられた時の打撲だけで済み、自転車もハンドルの角度がズレただけで、大きなダメージもありませんでした。
ちなみにぶつけてきたトレーラーは逃げてしまいました…。最悪ですね。

ちなみにボルボのトレーラーでした。

 

■ひき逃げは、まったく逃げ得にならない。

ひき逃げされた場合、警察の検分が入り、そのあとどんな小さな怪我でも救急車に乗って病院に行かないといけません。「こんな小さな打撲なんですけど」と言っても「救急車に乗らないと対人事故にならない」と言われるので、お恥ずかしながら救急車に乗ることになります。

それから目撃者や被害者の情報を元に、逃げたクルマ(今回ならボルボのトレーラー)を探しにかかるのですが、聞いたところでは死亡事故を起こした場合の検挙率は95%にもなるそうです。

つまり、ひき逃げを起こすと、ほぼ逃げられません。

ひき逃げを起こすと、通常の事故の違反に加え、救護義務違反、事故報告違反、現場にとどまる義務の違反等々が上乗せされます。結果、通常の負傷事故なら講習程度と短期の免停程度で済む行政罰が、長期免許取り消しかつ欠格となります。

ドライバーで仕事しているとなると、3年免許欠格となったら廃業せざるを得ません。
なので、必ずその場で止まって警察に連絡しないといけません。プロならなおさらです。

人身事故を起こした場合、絶対に逃げてはいけません。

民事は示談になっても行政罰は別です。被害者が「たいした事故じゃないからいいですよ」と言っても、警察に納める罰金の額は変わりませんし、情状酌量の余地があったとしても罰金額が変わるくらいで、事故を起こした事実に変わりはないので、免許は停止もしくは取り上げられることになるでしょう。

民事賠償は保険がまかなってくれるとしても、免許がなくなって失職した分の減収は保証されません。最近の保険では「休業補償」がついているものもありますが、これは病気や天災などやむ得ない事情により仕事ができなくなった時に出るものです。自分で起こした事故の補償はしてくれません。

ひき逃げは、自分で自分の首をしめるようなものです。

なにより「バレませんように」と警察が乗り込んでくる毎日を過ごすのは、精神的にもつらいのではないでしょうか?

 

■どこを走ればいいか分からない自転車の現状

東京都は去年の4月、2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向け、自転車奨励ルートを設定すると発表しました。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて 「自転車推奨ルート」の整備に取り組みます

で、現在の都内の自転車道路行政ですが、よく言われる「自転車専用路側帯の少なさ」はそれほど実感しておらず、むしろ他の地域に比べたら全然多いと感じています。歩道に自転車レーンがある広い歩道も見かけますし、それほど広くない車道にも自転車専用レーンを設けている道もあります。

しかし、歩行者共用道路の場合、繁華街になると歩行者の数も増え、自転車で走れる状況ではなくなります。徐行もできなくなれば転がすしかなくなるのですが、転がすくらいなら自転車を使わない方がマシな状況も生まれます。車道側も交通量が多ければ、延々転がしていくしかありません。あんまり、自転車に優しくない状況ですよね。

そもそも、自転車は歩道を走れません。車道の路肩、路側帯を走るものです。しかし、路肩は舗装が崩れてギャップだらけ。走るとガタガタしてかえって危ないところも少なくありません。まして、お子さんを乗せている自転車でそんな危険な道は走りたくありませんよね。

そして実際、路肩を走っていたらトレーラーに挟まれそうになったのですから、自転車もどこ走ればよいのやら…となります。

また、せっかく専用レーンを整備したとしても、ドライバーのマナーが悪いと台無しです。違法駐車だったり、平然とレーン進入してくる車があれば意味がありません。せっかくの自転車レーンもクルマが止まって塞がれれば車道に出るしかなく、そこでヒヤリとさせられることもあります。自動車乗ってる側からすれば、違法駐車で車道を塞がれた挙げ句、自転車がいるという非常に面倒な状況になります。安全義務を負うのは後方からきている自動車ですし、事故を起こせば悪いのも自動車を運転していた人ということになります。

なので、ルート整備をするのは大歓迎なのですが、そのような自動車の干渉がない状況を作り、自転車も自動車も歩行者も安全に走れる道路を整備できなければ意味がありません。単に路肩に白線を引いて、青く塗るだけでは意味がないのです。

 

■自転車側のマナーも問題

もちろん、自転車側にも危ないところはたくさんあります。ドライバー側から見ても、隣を走っている自転車が恐いと思う事もあると思いますし、うちの近くの交差点では、昼夜問わず信号無視をする自転車をよく見かけます。クルマが走っていなければいいやという感覚で、歩行者気分で交通ルールを無視して走る人も少なくはありません。

また坂道の歩道を猛スピードで下りてくるご年配の人、子供もよく見かけます。
子供も多く歩く坂道で、ご年配がベルを鳴らしながら猛スピードでダウンヒル。字面だけでも地獄のような光景ですが、実際にそのような危険な道は坂の多い都内にはいくつもあります。

私もあるとき、前から下りてきた自転車にぶつかりそうになり、しかも運転していたご年配「あぶねんだよバカ!」と怒られたことがあります。その道路は自転車通行可の道路ですが、歩道ではいかなる理由があろうとも歩行者が最優先です。バカと言われる筋合いは全くありません。

なお、去年6月より自転車運転に関する罰則が強化されました。
これまでも死亡事故などを起こすと当然過失致死などが適用されましたが、去年の罰則強化により、自転車ならではの危険行為、違法行為というものが明確化されました。

6月の罰則強化で主眼に置かれたのは交通ルール、すなわち信号無視や通行区分違反(自転車も左側を走らないとなりません)、一時停止違反、酒気帯び運転、安全義務違反などです。つまり、自動車の運用ルールにそったものが自転車にも適用されるようになったということです。
また、自転車独自の危険行為として、歩行者用道路の徐行や歩行者の妨害も加わりました。つまり、例にあげたご年配は、完全に違反運転ということになります。

一部では自転車が蛇蝎のように嫌われていますが、一度でも自転車にヒヤッとさせられれば、自転車全体への印象が悪くなるのは当然です。それは自動車に対してもそうでしょうし、歩行者に対しても同じです。
自分たちの立場だけを言い並べても、他方から見れば「その理屈はおかしい」となるわけで、かといってヘイトだけ並べ立てても解決にはなりません。

結局、道路という形でハードと法制というソフトの整備を続けても、最後はやはり自転車に乗る人、クルマを運転する人の問題になるということですよね。その「人」による誤差や摩擦をいかに軽減するかというのが行政の腕の見せ所になるわけですが、果たして舛添都政は、オリンピックまでに理想的な道路整備ができるかどうか。見物ですね。

(文/団長)


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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