男を憎悪するフリーランス熟女について考えてみた


先日Twitterで、男性を「男豚」と呼び、さらには秋葉原を「ポルノの街」「秋葉原風俗街」と悪し様に言ってはばからないTweetを見かけました。

発言者の名前は山崎マキコ。作家だそうです。

ん?どこかで聞いたことあるなと思いつつ、きっとヤマザキマリさん(テルマエ・ロマエの作者)と勘違いしていたんだろうと思うことに。

そのあまりに病んだ発言に、目に触れた途端にSAN値を失う人続出。憎悪と偏見に満ちた言霊に大勢のオタクが反発したのはいつもの流れ。アキバの児童ポルノ問題やセクシービデオ女優の強制出演問題などで人権侵害を告発する人権団体ヒューマンライツ・ナウ(以下HRN)の熱烈な信奉者らしい発言も多く、それがますますネットの住民のヘイトを煽るような事態になっていました。

私もなんだこの人と思いつつ、RTに釣られて他の発言も見に行きましたが、アブドル・アルハズラットもかくあらんという強烈な発言に「一体この人に何があったんだ」と心配してしまいました。余計なお世話でしょうが。

しかし、「アキバの風紀が乱れて秋葉原の住人が困っているらしい」と発言した後で「秋葉原風俗街と呼ぼう」と言うなど、凄まじい矛盾を見つけてしまい、ふだんはおとなしい私も黙っていられませんでした。

「地元住民がインタビューに答えて「風紀が乱れて……」と不快感を示していたらしい。」のに、「風俗街」なんて呼ばれたらますます地元住民は迷惑するのではないですか?

…と尋ねたところ「キモいなぁ。風紀が乱れた街が好きなキモい男はw」という、返答になっていないTweetが返ってきました(発言のスクリーンショットやTweetの引用をしないのは、私なりの「温情」です)。

この発言で、一気に山崎マキコ女史への興味が跳ね上がりました。こんなイッてる発言を繰り返すなんてある意味ステキです。どうすれば、彼女のような人格が生まれてしまうのでしょうか?

そんなわけで、ちょっと山崎マキコ女史について調べてみました。

 

■もともとはPCライターとして活動していた。

Wikipediaの山崎女史の記事の来歴を見ると、もともと女史の原点はパソコン系のライティングのようです。

明治大学農学部卒。在学中にTeXコーディングのアルバイトをしていたソフトハウス(作中では「Dシステム」。明示してはいないが、書籍の奥付から株式会社ドキュメントシステムと思われる)をモデルにした計算機業界内輪本『健康ソフトハウス物語』(1990) を出版、作家としてデビューした。PC9801シリーズ全盛期、ソニー社のワークステーションNEWSや25MHzのSPARCが新鋭だった時代である。続編の『続 健康ソフトハウス物語』(1991) も出版され、以降コンピューター系のライターとして、また一般小説や随筆の作家として活動している。

…で、作家活動最初期に発売された「続 健康ソフトハウス物語」の表紙がこれです。

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…え? ロリじゃないですか!?

あれだけアキバキモい、児童ポルノキモいと言ってたのに、ロリじゃないですか!!!

いや、エロの要素どこにもないですよね?と言われそうですが、この作品1991年に発売されたものです。今のような肌色時空が形成される前ですから、この程度の露出度でも十分注目を集められたとは思います。

このソフトハウス物語の発表後、本格的な作家、ライター業に入った女史は、その後もパソコン関連雑誌の仕事をこなし、月刊アスキーなどで連載を持っていたようです。

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また同じく91年には「笑うパソコンガール」という本も上梓しています。今ではオフィスに普通に置いてあるパソコンですが、当時はないのが当たり前でした。そんな中でパソコンを使いこなす「女性ライター」という立ち位置は、女史にとっては強みになったはずです。

パソコンゲーム雑誌「コンプティーク」で活躍していた女性ライター「イボンヌ木村」が、中村うさぎと名前を変えて「ゴクドーくん漫遊記」を発表してライトノベル作家デビューしたのも91年。年齢は一回りほど違いますが、作家活動的に言えば同期ですね。

ライトノベル作家として成功し、後に「買い物の女王」として名を馳せ、サブカルチャーからどんどん離れていく中村うさぎと違い、山崎マキコ女史はその後もPC関連業界のライター、作家として活動を継続していきます。

90年代後半にはアスキー系の雑誌での連載も持っており、パソコン自作最盛期の1998年には、DOS/Vパソコンのハウツー本も出版しています。

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また、ITバブル開始後には、IT業界の裏事情本も出版しています。

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この「山崎マキコの「山崎マキコの「…ってこんな仕事」―さるIT業界の就職読本」の書籍紹介文はこのように書かれています。

PCパーツSHOP、同人誌販売店、美少女ゲーム開発現場–いまをときめくアキバ系ジョブを小説家山崎マキコが(多大な迷惑をかけつつ)完全密着取材した月アス圧倒的人気連載、ついに単行本化!
これが今をときめくアキバ系職業(PCパーツショップ、PC雑誌編集者、同人誌販売店、オンラインショップ、超巨大ホビー量販店、ネットゲーム運営、美少女ゲーム開発etc…)の“リアル”。

…いやいや、秋葉原風俗街と呼ぶって言ってますが、その一翼を担ってたじゃないですか!

ようやく「山崎マキコ」って名前の既視感が解決しました。月刊アスキーたまに読んでたので、記憶のどこかに残っていたようです。

しかし、2000年代前半でPC系の仕事から離れ、その後はエッセイや女性のライフスタイルをテーマとした小説を発表していったようです。

 

■女性フリーランスが抱える男性憎悪をいう病気

来歴と作品を見る限り、彼女がそこまで今の秋葉原文化を憎む原因が見当たりません。むしろ、近しい位置で仕事をしていたわけで、今の男オタクヘイト発言は、このようなPC雑誌などで活躍していた自分の仕事をあえて拒否しているかのようにさえ思えます。

ある仮説として「若いときに屈辱的な条件で仕事をさせられた時、その反動が歳をとってから出てくる」というものがあります。私の知り合いのライターにも、会うと彼女が活躍している業界の悪口、普段は仲良さげに見える人の悪口ばかりを言っている人がいます。

そこそこの年齢の方なのですが、今まで食べさせてもらった業界に対する感謝などはあまりなく、「私はイヤだけど仕事してやったんだ。感謝してほしい」「私は本当はこんな業界で働きたくなかった」と言う始末。果ては業者ばかりではなく消費者やブロガーへの悪口まで飛び出し、彼女の悪口には底がないようにさえ思えます。LINEも悪口ばかりなので、ホントうんざり。

ライターをはじめとするフリーランスは、報酬交渉の面もあって、仕事として付き合うほど疲れていく面がたくさんあるように思います。しかし、それでもヘイトをうまく消化していく能力がなければ、フリーランスとしてやっていけません。

若い頃は、そのような悔しさもモチベーションに変えることができたのでしょうが、脳の経年劣化により思考の抑制力が衰えていき、その果てにオタクヘイトをまき散らす山崎女史や、友人のライターのような思考や憎悪の先鋭化がはじまります。

このことは研究により証明されており、今年三月には該当するご年配の経営者が多く読むであろう東洋経済にも掲載され、大きな話題になりました。

「横暴すぎる老人」のなんとも呆れ果てる実態(東洋経済)

その記事内に、こんな衝撃的な一文が載せられています。

年をとれば穏やかな性格になり、好々爺然としてくる――というイメージを抱いている人は多いかもしれない。だが実は高齢者の暴言やエキセントリックな言動など「キレやすくて自己中心的」になるのは必然だという。

御年49歳になる山崎女史も、若い頃に受けたいろいろな仕打ち(と本人が思っているもの)から激憤しているかもしれません。また、2003年を最後にPC関連の仕事が終了しているので、その前後でなにかあって、今になって噴きだしているのかもしれません。

女性がフリーランスとして活動する場合、会社員として働く以上に「男性社会」という現実に直面します。
特に山崎女史や前述の友人ライターが活動を始めた90年代は、古くさい男女観にとらわれた団塊世代が現役であり、その前の戦中戦前時代の人も会社にいるような時代でした。当然「女のくせに」と言われた事は数え切れないでしょうし、ようやくセクハラという概念が根付きはじめた時代であったため、女性であるがためにいろいろな苦労をした経験もあったと思います。

そのため、ある年代以上の女性フリーランスは、芸能人のような「ちやほや体験」でも無い限り、底知れぬ男性憎悪に染まっている事がままあります。実体験と脳の劣化の結果、男が憎くて仕方がない病気にかかってしまうんですね。

仕事が減るとなおさら、自らを社会に止めていたアイデンティティを失い、結果としてその理由を他者に求めようとします。こんなはずじゃなかった、自分が苦しい思いをしているのは男達のせいだ。自分の身の不幸を全て男性由来にしてしまうという便利な方法を体得するに至って、いよいよ男性ヘイトはとどまるところを知らなくなります。

また、彼女は東日本大震災時には栃木に住んでおり、福島第一原発の事故による放射線の影響を危惧し、高知県へと移住しています。この時に生じた政治不信も、よりこじらせる原因になったかもしれません。政治は男性的なものの象徴ですから。当時は蓮舫という女性の大臣もいたんですけどね。

 

■SNSにサンドバッグなんてない

彼女の一連の発言の主旨として(彼女たちが考える)児童ポルノを愛好するオタクが集まるせいで秋葉原が迷惑をしているというものがあります。
しかしHRNの一連の発表を見ても分かる通り、彼女たちは告発を繰り返すわりに児童ポルノを販売している店やその証拠を開陳しません。
本当に児童ポルノが販売されており、児童ポルノを本気で取り締まりたいなら店舗を名指しで告発し、当局に取り締まってもらうのが筋だと思うのですが、HRNやその周辺に集まる人権派はオタクやアキハバラという街への偏見をまき散らすだけで、具体的なアクションを起こしません(主語不明な告発は具体的なアクションとは言いません)。

HRNは伊藤和子女史は秋葉原の側に事務所を構えていますし、山崎女史は昔の伝手が今でも使えるなら、現状把握は難しくはないはずです。

にも関わらず、ちょっとした調査も怠り偏見に満ちた発言を「人権派」を名乗っていながら垂れ流すという矛盾に満ちた行為を続けています。

しかし、これも外部から見た私達が「矛盾している」と感じるだけであって、彼女たちにはなんら矛盾のない正当な指摘であると思っているはずです。

しかし、誰かを憎み続けて毎晩のように歯ぎしりをし、ふとしたおりに蘇る屈辱感に悶え、やりきれない思いをぶつけるサンドバッグを求めてSNSに入り浸るのは、正直よろしくないかと思います。

当然ですが、SNSにサンドバッグなんてありません。相手も人間であり、そして自分たちと同様の価値観を持たない人達もいる世界です。
自分の正義をメリケンサックにして、八つ当たりのつもりで殴りつけた相手が、自分以上に凶暴で頭が良かった悲劇とでもいいましょうか。対処しきれないくらい激しく批判を浴びる中で、憎悪の拳はますます固く握りしめられ、傷つきたくない一心で考えるのをやめてしまった結果、普通は高校生あたりで卒業する「キモい」「死ね」といった、そろそろ50歳になる人間が言うにはあまりにも幼稚な言葉をはき続けるようになってしまったのでしょう。

そこに至るまでの彼女たちの鬱屈した気持ちを考えると同情さえしたくなりますが、同情を得るにしても、ここまでの醜い暴言を繰り返してしまっては手遅れです。

他者に影響されやすく、自分の内面に深く入り込んでしまうタイプの人は、SNSをやるべきではありません。ちょっとした発言から何かのクラスタに対する嫌悪感に火がつき、同志や敵とのやりとりを続ける中で、後戻りできないほどの憎しみと、そこから発せられた多くのヘイトスピーチにより、引き返すことができなくなるからです。

誰かに憎しみをぶつける時、心がスッとした気持ちになります。不遇な今の自分が報われたような気がします。しかしそれは、麻薬と同じです。香山リカがデモ隊に中指を突き立てて絶叫する動画が話題となりましたが、その快感から逃げられなくなると、いい歳こいて大恥をかくことになります。

キモいとか言われてムカッとなっていろいろ調べてしまいましたが、結果的にはちょっと同情するような話となりました。余計なお世話でしょうが、余計なお世話だと思わせることが、私の反撃ということでご了承いただければなによりです。

(文/赤蟹)


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。

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