【祝】ハイスコアガール再開&再販決定!&「糞袋少年」無料公開開始!


ハイスコアガール、7月に再開決定です!

ハイスコアガール、連載再開・コミック発売決定のお知らせ

ハルオと日高さんの戦いの結末が気になって一日千秋、五巻巻末に書かれた次巻の発売日(2014/9/25)を待ちわびていた中でのあの事件。

その日の夕方には電子書籍版の配信も停止。購入していてもダウンロードできないという状況となり、「一度購入したらクラウドからいつでもダウンロードできる」という電子書籍の便利さの裏に隠れた「権利元が配信停止を通達したら問答無用で配信停止」という凶暴な一面を晒す事態となりました。

単行本も当然のように店頭から消えました。
「マンガは単行本で読む派」の団長は、二人が100円玉を投入した後の話を読む機会を失ってしまいました。こんなことなら連載読んでおけばよかったと悔やんでも悔やみきれない気持ちを抱き、その日一日は仕事が手につきませんでした。

その後スクウェア・エニックス側が反訴するという事態になり、また翌年(2015年)にはSNKプレイモア側も出版差し止めを求める民事訴訟を起こしました。時をへるたびに事態が悪化し、もはや連載再開は絶望的と思われていた中、突如として一転和解。SNKプレイモアの刑事告訴ならびに両者の民事訴訟は取り下げられました。

終戦の日を迎えた人の心の晴れやかさとは、こういうものでしょうか。「終わってほしいと」思う自分の意思外で続けられる闘争と、その影響を享受することしかできない無力さ、焦燥、苛立ち、絶望…。

かつて大好きだったジュブナイル小説が、完結もせずに突如として終わりをつげた時、この世界はもう結末を見ることができないのだなと絶望しました。しかし、ハイスコアガールは再始動しました。こんなに嬉しいことはない!

ちなみにその作品は異次元騎士カズマシリーズといいます。知ってる人います?

 

■ザックリとハイスコアガール問題をまとめると

 

ざっくりとですが、ハイスコアガールの侵害問題についてまとめると、こんな感じです。

  • アニメ化に伴い、制作会社がキャラクター版権についてSNKプレイモアに問い合わせ。(2013年夏)
  • 使用許諾を得ていないことが判明。SNKプレイモア、大阪府警に刑事告訴。(2014年5月)
  • スクウェア・エニックス、著作権侵害の疑いで家宅捜索を受ける(2014年8月5日)
  • スクウェア・エニックス、本作の単行本回収と電子版の配信停止を決定。連載も一時休載が決定。
  • スクウェア・エニックス、SNKプレイモアに対し著作権侵害がないことの確認を求めて大阪地裁に提訴(2014年10月)
  • SNKプレイモアが出版差し止めを求めて民事訴訟(2015年6月)
  • 和解が成立(2015年8月)

ハイスコアガールをめぐる一連の事件の衝撃は、今でも覚えています。家宅捜索が行われた同日には、AmazonのKidleを始めとする各電子書籍サイトも配信を停止。あまりに迅速すぎるスクウェア・エニックスと各配信会社の対応に、尋常じゃないことが起きていると感じたものです。

この事件はスクウェア・エニックス側の権利意識の低さを浮き彫りにしたと同時に、版権管理にかかる様々な問題を浮き彫りにする事となりました。

ハイスコアガールには1990年代前半の様々なゲームが登場しますが、その中で正式に許諾を受けていたものはカプコンとバンダイナムコのみ。セガは事後連絡に対して厳重注意をした上での許諾、コナミ(ハドソンのものも含む)はノーリアクションと、各社それぞれ黙認の動きを見せていたわけですが、SNKプレイモアだけは違っていました。

ゲーム業界の中でも大身のスクウェア・エニックスの傲慢さゆえの結果とウワサされたこともありました。しかしスクウェア・エニックス自身もドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーといった国民的タイトルを持っており、これらを構成する要素は様々なコミックやコンテンツにパロディやオマージュとして使われています。それらもほとんどが無断使用でしょうし、それに対して著作権の侵害を訴えていません。
攻略本やコミカライズ、ノベライズといったタイトルそのものをコンテンツのタイトル、またはテーマとして扱ったものでなければ、慣習的に「笑って済ます」のが業界のお約束だったのかもしれません。また、本タイトルとして使わない限りは適法範囲内の「引用」であるとの見方もあったでしょう。

そのような曖昧な線引きの中で、黙認によって成り立っていた世界です。スクウェア・エニックスの思い込みと根回し力の低さが招いた事態ではありますが、いつかは誰かが踏む地雷だったと言えます。

 

■第六巻発売日は7/25!

なんにせよ、一つの問題がクリアとなり、魅力あるコンテンツが再開されるに至り本当に良かったです。

しかし、作品の時間が動き出すということは、ハルオと日高さんの決着(ゲーム的にも気持ち的にも)がついてしまうということでもあり、日高さん派としてはなんとも複雑です。悲しむ日高さんは見たくありませんが、現実世界での問題が決着した以上、いつまでも問題を棚上げするわけにはいかないわけで。棚上げするつもりがないからハルオは練習をしていたわけで。

作品については、また別の項でいろいろ書いてみようと思います。

ハイスコアガールファンの方は、同じ押切蓮介氏のコミック「ピコピコ少年SUPER」の最終話「糞袋少年」も読んでおくといいかもしれません。いまなら「ぽこぽこ」で、ハイスコアガール再開記念として期間無制限で読めます。

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出典:http://www.poco2.jp/comic/super/

22ヶ月も遅れた第六巻の発売日、今から待ち遠しいです!はやく二ヶ月たっちゃえばいいのに!

(文/団長)


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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