「てらどらいぶ」はなぜゲームとセクシー男優を一緒にあつかっているのか


「てらどらいぶはアダルト向けメディアなのか?」とか「なんでゲームとセクシー男優の話題と方向性バラバラなの?」などと聞かれることがあります。

これは「てらどらいぶ」を立ち上げる時にいろいろと考えたことでもありました。

サイトの専門性を高めた方が購読してくれるユーザーが多くなること、SEO的にも有利になることは重々承知の上で、あえて多角的なメディア作りをしようと決めました。

まず一つは現実的な判断で、間口を広く取ったほうがユーザーを集めやすいだろうと考えたことです。

専門サイトが一本釣りだとすると、このような集客方法は投網といえます。そして専門サイトには強い先行者優位があり、よほどの情報源やテーマ、専門性がなければ太刀打ちできません。もちろん多角的メディアは専門性もそこそこで「適当にやってればよろしい!」というわけではありませんが、後発でも参入しやすいというメリットがあります(その分、競争も激しいのですが)。

また、現在のメディアの集客はSEOでトップページを上位表示させるのではなく、SNSや各検索エンジンから個々の記事に流入させる方法が主流となっています。数年前にバイラルメディアなるものが生まれ、SNSを使った集客手法、特に記事をシェアしてもらうことでユーザーにアプローチするやり方が流行しはじめました。
これはある種、自分たちのメディアよりもSNSの方が見られているという諦めと事実から立脚したやり方とも言えます。かつてのように、トップページをブックマークする人も少なくなり、ネットに費やされる可処分時間の多くがSNSで消費されるようになった結果とも言えます。
ジャンルを問わずに話題になる、シェアしたくなる記事を数多く量産し、上手い具合に「バズらせる」ことこそ至上と考えた各メディアが、火力優勢ドクトリンとでも言わんがごとく記事の飽和攻撃を開始。結果、ネット上にはどこかで見たような記事が複数のサイトに掲載されているような状態となりました。検索エンジンで検索しても似たようなタイトルの記事が並び、かえってどの記事を読むべきなのかわからないような状況となってしまいました。

それでも記事を量産し続けるのは、すでにメディア市場が数での勝負になってしまっているという事を意味します。

この過程で言えることは、現在のネットメディアはそれ一つで単一のものではなく、記事の群体としてバラバラに存在している状態になっているということです。

これは、似ているようで全然違います。

かつてならSEOによりトップページにアクセスを集めたり、記事が入口だとしてもトップページに誘導していました。ユーザーにトップページをブックマークさせ、定期的にサイトに訪れてくれることを期待するわけです。

しかし現在はEvernoteというWebの記事をクリップするアプリが流行し、あらゆるネットの記事はメディアから切り出されるようになりました。トップページへのSEO対策は企業ページやECサイトでは以前と変わらぬ重要さがありますが、メディアについては「個々の記事がいかにインデックスされ、SNSでバズるか」の方がはるかに重要となってきます。そして、一度訪れてくれたユーザーに似たテーマの記事をオススメしてサイト回遊性を高めるというのが現在スタンダードに使われている手法ではないかと思います。

これらの前提から言えることは、各趣向性を頂点とした面による集客が(現在のところ)もっとも効果的であるということです。

その頂点を「てらどらいぶ」は①ゲーム、②セクシー男優(およびセクシーコンテンツ/フェミニズム)③社会の話題(ポンこれや時事ネタ)④その他のサブカルチャーとし、集客面を四角形で型取りました。その中でも主力とするのがゲームとセクシー男優(セクシーコンテンツ)にすえたということです。

 

第二に、ではなぜゲームとセクシー男優にしたのか、という本記事のテーマになるわけですが、これは完全に個人の経験です。

非常に言語化するのが難しい感覚なのですが、無理矢理書いてみます。

この二つ、正直に言えばまったくと言っていいほどリンクしません。

特に「てらどらいぶ」のゲームの話題はレトロゲーム方面に偏っているため男性ユーザーのアクセスが多いです。グラブルの記事は男性比率は若干さがりますが、それでも男性からのアクセスが多いコンテンツ(記事)です。

一方、セクシー男優およびセクシーコンテンツは女性からのアクセスが圧倒的に多いです。記事を読んでもらえば分かると思いますが、記事は特に女性向けに書かれていません。セクシー男優ファンの女性に向けて作っている記事ではないからです。
最近「女性向け」とされるメディアが増え、なにかとセクシー男優が取り上げられる機会が増えました。セクシー男優に女性ファンがつき、彼女たちの需要を満たすために、彼女たち向けに性を話題にした記事が多く書かれているという現状です。

しかし、「てらどらいぶ」はもとより明確なターゲットを設定していません。前段で説明した通り、面によって集客するようにしているので、ユーザーを選別せずに混獲しているような状態です。そのため、あえて「女性向け」に書いていないのです。

女性ユーザーを狙うために女性ライターに記事のモデレートを頼むという方法もあるのですが、団長が男の感覚で書き続けているのは、セクシー男優という「エンターテイメント」を世間に広める一助となりたいと考えているからです。「女性向け」と読み手を限らず、取材してきた人間の「おもしろかった」という感覚を文字にできなければ、「てらどらいぶ」の記事としては意味がないのです。

おかげさまで、そんな「男目線」の記事でも女性の支持を受け、ほどよいアクセスをいただいております。ご協力いただいているセクシー男優、特に吉村卓さんには感謝してもしきれないくらいです。またユーザーの淑女の方々には、以前の仕事以来のスタンスを肯定していただき、感謝に堪えません。

しかし、「ショウモール」ならここで終わりでしたが、「てらどらいぶ」は終わりません。

「てらどらいぶ」の二本柱は、先述のとおり「ゲーム」と「セクシー」ですしかもセクシー側はゲーム好き男子が喜ぶような美女のエッチな記事ではなく、愉快なメンズたちの奇抜なイベントの記事です。
これがもし、ゲームとエッチな女性の記事なら親和性は非常に高いだろうと思います。しかしこれだと、集客面の幅が「特定年齢層の男性」と極めて小さくなってしまいます。あえて二本の柱の間を広くし、その中に「どちらのユーザーでも楽しめる」赤蟹さんの「ポンこれ」や社会ネタ、そしてメンバーの誰もが大好きサブカルチャーという新たな(その代わり角度の広い)頂点を作り、その間にどっちつかずの様々なコンテンツ(例えばうちのデルフィとか)を配することで、それぞれのジャンルに相互に興味を持ってもらいやすいように、できれば別コンテンツのファンになってもらうように設計しました。

私が夢見る世界は、極端に言えばグラブル遊んでいるユーザーがセクシー男優イベントに遊びにいったり、セクシー男優好きの淑女がザナドゥを遊んでみるような世界です。
しかし、そんな突飛な世界がすぐに実現できるとは思っていません。なのでまずは「てらどらいぶってサイトで古戦場武器の作り方やってたけど、サイドに吉村卓ってセクシー男優のイベントの記事あった」とか「ダライアス? あ、確か森林さんが出演するイベントの情報見にてらどらいぶに行った時に目にしたことある」くらいでいい。。その間にネコだったりダメ上司の話が挟まって、いずれ両端が接着されればそれでいいなと思っています(そういう意味でマグマイザーは、うちのメディア的には真ん中におけるコンテンツでありました)。


最後に、運営開始半年たった上でのてらどらいぶの運営方針などを。

イベント告知にしても、イベント概要だけ読ませるだけではユーザーに情報を与えているだけです。そこに「てらどらいぶ」としての情報、イベント告知を見てもらうと一緒に付帯情報を持ち帰ってもらおうというスタンスがあります。ニュースリリースにしても同様です。ただ送られてきたリリースを掲載するだけでは面白くありません。うちの記事を見て、送っていただいたサービスにしっかり興味を持っていただく。そのために「てらどらいぶ」ができることはないか。そんな気持ちで(余計なお世話かもしれませんが)編集部の「余計なお世話」的な付帯情報をつけさせてもらっています。

メディア運営を経験した事がある人なら、実はPV数をあげるのはそんなに難しくないと知っているはずです。手段を選ばず、それを履行できるリソース(ヒトやカネ)さえあればPV数はいくらでも取れます。しかし、多くのメディアはPVを集めた後に「何をするつもりなのか」、明確になっていません。ビジネス上の指標は数字としてはっきりとあるでしょうが、そのビジネスを通して何かを達成するつもりがなければ、メディアの存在意義はないと考えます。

「てらどらいぶ」は、上述したように「てらどらいぶが好きなモノをみんな好きになってもらう」というミッションを掲げています。オタクなレトロゲームも、ちょっとエッチな性の話題まで全部ひっくるめて、好きになってもらおうと考えています。時には厳しい批判もするでしょうが、批判だけの批判にだけはならないように注意しています。そして関心がない人でも関心を持ってもらえるような記事作りを心がけます。

日本はコンテンツに強い国と言われています。ではコンテンツとは何なのか。ゲームもアニメも本もAVも全て「コンテンツ」です。かつてはそれぞれ別れていたような気がしますが、とんでもなく便利な言葉ができてしまいました。概念的には以前からある「著作物」と変わらないのですが、横文字にした途端に上位概念になるのは、なんというか日本人の英語コンプレックスを感じずにはいられません。

ならば。

全ての物事を「コンテンツ」にしてしまおう。

ここでのコンテンツは、うちのコンテンツ(記事)という意味ではありません。世間的な意味での「コンテンツ」です。

他のバイラルメディアも「雑食」を標榜していますが、てらどらいぶは雑食ではありません。あらゆる食材を「コンテンツ」として調理した上で食する努力をしています。社会のニュースもコンテンツになりますし、ポンコツ上司もそれだけでコンテンツとなります。こうなると際限なくコンテンツの範疇が巨大化していきそうですが、むしろ世の中のもの全てが「コンテンツ」であると考えれば、世界は楽しくなるのではないかと、てらどらいぶチームは考えます。

てらどらいぶは、てらどらいぶチーム、そして協力してくれるライターさんが好きな「コンテンツ」とそのファンをどんどんつなげていきます。そしてコンテンツ文化の発展に少しでも寄与できればと願います。そしててらどらいぶ自身も「コンテンツ」になれるよう、コンテンツ(記事)を充実させていきます。

引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

(文/団長)


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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