第三世代の落ちゲー!仁井谷氏渾身のパズルゲーム「にょきにょき」


いまだに月1ペースで「ザナック×ザナック」を遊んでいる赤蟹です。こんばんは。好きな武器は2番です。

4月に、一つの落ちゲーの発売が発表されました。

その名も「にょきにょき」。

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製作はかつてゲームメーカー「コンパイル」を率いていた仁井谷正充氏です。

コンパイルと言えば一般人には「ぷよぷよ」で、コアな80年代シューターには「アレスタ」や「ザナック」、PCエンジンユーザーなら「ガンヘッド(ブレイジングレーザーズ)」「サイバーナイト」、えっちなお兄さんたちは「ピーチアップ」、それ以外の方には魔導物語で有名かと思いますが、ともかく80年代、90年代に良作を多く送り出した名ゲームメーカーでした。

コンパイルは「ぷよぷよ」の大ヒットにより急速な成長を遂げ、盛況なゲーム市場に乗って事業を拡大していきました。しかし、コンパイルは「ぷよぷよ」とそれに付随するコンテンツ群以外に収益の柱となる作品が少なく、この成長はぷよぷよのみに託された非常に危ういものでした。実際、90年代後半にぷよぷよ以外にコンパイルがゲームを出していた印象がありません。
その認識はもちろんコンパイル自身も持っていました。しかし、円熟期を迎えつつあるゲーム市場から新境地を求めてビジネスソフトへ軸足を移そうとしたものの失敗、2000年代初頭にはぷよぷよをはじめとする一切のコンテンツの商標も手放し、破産、消滅してしまいました。

元コンパイル社員はゲーム業界の様々なところで活躍を続けていますが、社長の仁井谷氏はどうしたのかなと気になっていました。

去年の10月、その仁井谷氏がテレビ東京の番組に出演。かつて年収1億を誇った仁井谷氏が、今は家賃5万円のアパートでアルバイト生活しているという、コンパイルファンにとっては衝撃とも予想通りとも言える現状となりましたが、ともあれこれまで姿を消していた仁井谷氏の消息が判明したことで騒然となりました。

ぷよぷよ生みの親はバイト生活、コンパイル創業者が誕生秘話や近況。(ライブドアニュース)

仁井谷氏はコンパイル倒産後、そのIPは元社員が設立した有限会社アイキに移されましたが、このアイキも倒産。その後同じく「コンパイル」の名を受け継ぐ「コンパイルハート」が設立されましたが、仁井谷氏は会社設立後の短い期間だけ関係し、その後はコンパイルハートも仁井谷氏も別の道を歩むこととなりました。その後コンパイルハートはコンパイルが手放したIPの商標権を獲得し、名実共にコンパイルの後継者となりました。

コンパイルハートから離れた仁井谷氏は専門学校の講師や警備員のアルバイトとして食いつなぐ一方、新たな落ちゲーを構想中とのことでした。

その構想されていた落ちゲーこそ、この「にょきにょき」です。

「にょきにょき」発売のため、仁井谷氏は今年に入って「コンパイル○」という会社を設立。プラットフォームは、全ての「ぷよぷよ」の元となったファミコン版と同じく、任天堂の3DSです。

このにょきにょきに関連し、4gamerに仁井谷氏のインタビューが掲載されていました。インタビュアーは、「超クソゲー」シリーズでお馴染みの箭本進一氏です。

コンパイルという十字架,蟄居の気持ちから再起して「にょきにょき」へ。コンパイル○社長・仁井谷正充氏インタビュー(4gamer)

コンパイルハート決別後の仁井谷氏の空白期間を引き出したコンパイルファン必読の良記事です。そして、自分のやりたいことをするためにはどんな事をしてでも生き延びなければならないと教えてくれる記事でもあります。

自宅兼オフィスの生活感が、65歳という年齢を迎えた仁井谷氏の今を物語っています。これを「落ちぶれた」と一言で片付けてしまうのはあまりにも酷でしょう。いろいろとチャレンジした結果、様々な人とぶつかり、妥協できない事で衝突し、それでも新作ゲーム発売までたどり着いた執念は凄まじいの一言です。

このような状況下にあってももう一花咲かせたいと念じ、実現にこぎつけた仁井谷氏には敬意を表します。

「にょきにょき」の発売、コンパイルクラブの愛読者として、楽しみにしています。

※画像はコンパイル○のホームページより。

(文/赤蟹)


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。

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