「吉村卓」というセクシー男優について語りたい


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「てらどらいぶ」では頻繁に吉村卓さんの活動を告知、報告しています。

これは団長が卓さんに親しくしていただいているという理由もあるのですが、私自身が「吉村卓」という人物に惹かれているからでもあります。

卓さんとは出会ってから2年半ほどの付き合いとなります。大して長い期間ではありませんが、その間に私が感じた「吉村卓」という人物について、僭越ながら書かせてもらいます。


最初卓さんにあったのは2014年、レフカダで開催された「男優さんいらっしゃい」。ゲストはイセドン内村さんでした。
イセドンさんとはそれ以前にも会っていたので、初対面なのは卓さんだけでした。

初めて見た卓さんの印象は「ビデオで見るより細いな」でした。近年の卓さんのトレードマークとも言えるふくよかさがなかったので、失礼ながら最初は本人とは信じられませんでした(卓さんがダイエットにチャレンジしていたという話は後から聞きました)。

そしてイベント本番。たどたどしい卓さんのMC。言葉は間違える、ひっかかる、テンポは悪い。イセドンさんとのトークも膨らまない。イセドンさんの答えに「あ、そう!」と言って止まってしまうのです。お客さんはあまり多くはありませんでしたが、恐ろしく緊張しているんだなと思いました。会社を設立し、イベントを始めたばかりとも聞いていたのですが、それでも正直「おいおい大丈夫か!?」「こんな調子でこれからもやるのかな」と心配したくらいです。

次の「男優さんいらっしゃい」もたどたどしい喋り方は変わらず、見てるこっちがそわそわしているくらいでした。
私も大学時代に落研に入っていたから、ステージという魔物の怖さはよく知っていました。どれだけリハーサルしても、どれだけ咄を覚えても、高座にあがって座布団に座わり、お客さんの顔を見た瞬間、全てが頭から抜けてしまう。用意していた枕も思い出せない。それでも即興の枕をやるも、返ってくるのは失笑ばかり。あがり症の私には本当につらかった。そのまま逃げ出したいくらいでした。その辛さが身にしみているからこそ、団長は今に至るまで「顔出し」をしないのです。

それに比べれば、卓さんは奮闘していました。チキンな私よりもステージ、そしてMCという難敵と勝負していました。

そんな卓さんがMCという役割をしっかりこなせるようになったのは、同年の「セクシー男優オーディション」の時でした。
「私も、どんどん司会がうまくなっているといわれまして」という卓さんにしみけんさんが容赦なく「え??」と返していたのが印象的でした。
強心臓でテレビ慣れし、トークもうまいしみけんさんと比較すれば確かに卓さんはいかにも頼りない。しかし、しみけんさんのうまいフォローも入り、卓さんもだんだんエンジンがかかってきました。候補者のいじりも冴え渡り、「なんだ、卓さん話せるんじゃん」と偉そうに思ったりもしました。

前後して、卓さんが弊社にいらっしゃいました。

実は私の構想として、「吉村卓カフェ」「吉村バーベキュー」という企画を考えていたのです。

当時の卓さんは女性人気よりインターネット内での男性ファンが多かったのです。これは弊社が全力で様々な方面から情報を集めてリサーチしたので確定的に言う事ができます(私の前の勤め先がどこであったか知っていれば、信用できるデーターかと思います)。まあ、卓さんには今まで話したことなかったですけど…。

そこで弊社が幹事となり、卓さんとファンを囲んで飲食パーティをやろうと考えたのです。カフェを行うのに必要な箱、もしくはバーベキューをやるのに適切な場所を決め、ショウモールで告知。卓さんには一日店長をやってもらい、ご来場いただいたお客様には卓さんと一緒にご飯を食べる。お土産として男性にはショウモールの、女性にはSheros(ショウモールの女性向けページ)のビデオ購入ポイント、そしてh.m.pから発売されていた卓さんの作品集「吉村卓Bomb」の永久視聴権をプレゼントしようということで、h.m.pさんとも話をつけていました。

と言うのも、卓さんに出会う前の3月に当時のh.m.pの広報さんに、卓さんとつなぎをつけられないかと相談していたのです。結局いろいろあって流れてしまったのですが、その二ヶ月後にご縁があったので幸いでした。

しかし、良いことばかりではありませんでした。上司との確執の末、私の異動が決まっていたからです。上司はショウモールの閉鎖を決め、「キミにはもう仕事ないから」と言い放ちました。

仕事がなければ、私は去るしかありません。

今考えれば、とんでもない不義理だと思います。その間にショウモールに協力してくれた各社にもきっと迷惑をかけたでしょう。しかし会社としてこのような決定をされれば、私としてはどうしようもありません。言い訳にしかすぎませんが。

「卓カフェ」の構想はこうして霧散したのですが、部署を離れたあとも卓さんとは親しくさせていただきました。おかでいろいろな方とよしみを通じ、様々な世界を知ることができました。また誕生日には卓さんが販売しているLove Aromaをいただきました。人の警戒感を解くこの香りは、いろいろあって他人が信じられなくなった私の心も穏やかにしてくれました。

その後諸々あって「てらどらいぶ」の立ち上げに至るわけですが、その際も様々な「ネタ」を提供していただき、また卓さんのイベントを取材させていただいたおかげで、卓さんのファン、セクシー男優のファンの方々にこのサイトを知ってもらえました。

卓さんには、感謝しかありません。

そんな卓さんが、一月ほど前に弱音を吐きました。男優イベントの限界を見た。卓さんはそう呟きました。

卓さんが何で思い詰めたのか、私には分かりませんし、卓さんにも聞けませんでした。なので、以下は私の「想像」です。卓さんの実際の考えとは異なるかと思いますので、あらかじめご承知置きください。


おそらく、卓さんはスタンドアローンのイベント、もしくはまさかじゅんさんとの本気ック相談と、集客力の高い森林原人さん、大島丈さんがゲストに来た時の「客の入り」を気にしていたのかなと思いました。

男優イベントというより、イベンターとしてのご自身の能力の限界を感じてしまったように私は思いました。

しかし、です。

卓さんがいなければ始まらなかったイベントやコンテンツも多くあります。例えばトニーバンド、そしてトニー&ジョー。まさかさんの爆笑マジックだって、卓さんのイベントでしか見られないコンテンツです。言うなれば、これらは卓さんがプロデュースしたのと同じです。

そして三月には、代々木忠監督と面接軍団と一緒に南相馬市を視察。誤解ばかりが流布されるフクシマの真実を代々木監督、そして面接軍団らしいリアリズムで浮かび上がらせました。
あのイベントは、ある意思に基づき結論ありきで報じられるマスコミのフクシマ特集よりも克明に南相馬の生々しい姿を教えてくれました。そこには住人達や作業員達、そして避難所生活のままでいる南相馬市民たちの今を包み隠さず明らかにしてくれました。マスコミが綺麗事にして見なかったことにしてしまうファクターまで、私達に教えてくれました。

もちろん、あのイベントは代々木監督と面接軍団がいなければ成立しなかったかもしれません。しかし今年のチャリティーイベントは株式会社YOSHIMURAが主幹。会場で放送された映像も、卓さんが自ら編集したものです。卓さんがいなければ、そもそも成立しなかったイベントなのです。

卓さんの生放送でたびたび出てくる謎の一般人「Snow」は、私がアルバイト先で知り合った友人で、20年来の付き合いのある男です。彼に卓さんとまさかさんのイベントの面白さを教えたところ、是非見に行きたいということになりました。

そして今年の1月。第一回目の「本気ック相談」。普通のマジックショーではあり得ない「失敗」が連発。Snow氏は大爆笑していました。

その後セクシー男優の世界にハマったSnow氏は、私とは別に「吉村卓バー」に参加するなど積極的にセクシー男優イベントに行くようになりました。

確かに私が紹介したというきっかけはあったでしょうが、最終的にSnowをセクシー男優ファンにさせたのはイベンターとしての卓さんの手腕です。

そして卓さんのイベントには、他のセクシー男優にない要素があります。

それはセックスを軸にしなくてもコンテンツが成立するということです。

他のセクシー男優のイベントならセックスや男女関係などが中心に語られます。それが求められているのがセクシー男優であるのだから、そのような話に終始するのは当然のことです。

しかし卓さんのイベントはニコ生で通常運営の時間帯に流されます。際どい話はありますが、ずっと大人の悩みで終わりません。歌あり、コントあり、マジックありと、一般的なエンターテイメントにも比肩するバラエティ豊かな世界がそこにはあります。

確かにしみけんさんのようなトーク技術も、森林さんのような鋭敏な頭脳も、丈さんのような甘いマスクも、ムータンのような若さも、トニーさんのような華やかさもないかもしれません。

でも、それでいいのです。

卓さんが求められているのは、彼らが持ち得ないものです。卓さんがどっしりと構えているからこそ成立するものがたくさんあるのです。

先日の卓ロック☆フェスでは、トニーさん、丈さんとノリノリのトークを繰り広げていました。イセドンさんとのイベントの時と比べれば、恐ろしいほどMCとして成長していると感じました。あの頃が想像できないほど、卓さんは舞台慣れし、司会慣れしています。

その可能性に、私は卓さんのエンターテイナー、そしてイベンターとしての可能性を感じています。

だから、自信を持ってほしいのです。

最後に。

打ちひしがれて笑うことすらできなかったあの頃の私に、もう一度笑うことを教えてくれたのは卓さんとまさかさんです。本当に感謝しています。

その恩は、「てらどらいぶ」で返していきます。卓さんのイベントの面白さを世に広めていきます。

今後ともよろしくお願いします。

(文/団長)

 


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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