【ポンこれ】電通社員自殺と改善されない女性の立場


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また長谷川豊が面白いエントリーを書いたのでツッコもうと思ったのですが、すでに質問状は送ったし、しつこくやってると「長谷川豊ネタでPV乞食している蟹」と言われそうなのでやめておきます。興味のある方は自己責任でどうぞ。

ところで、私は鬱病になって会社を辞めさせられました。そんな私に取って、電通の若い女子社員がストレスによって自殺してしまった事件は、他人事とは思えないものでした。

「死んでしまいたい」 過労自殺の電通社員、悲痛な叫び(朝日新聞デジタル)

特に私が自身の経験として共感したのは、冒頭のテキストでした。

業務が大幅に増えたのは、試用期間が終わり、本採用になった昨年10月以降。部署の人数が14人から6人に減ったうえ、担当する企業が増えた。月100時間を超える時間外労働をこなしたこともあり、高橋さんは精神障害による労災認定の基準の一つを超えたと判断された。

電通では、社内の飲み会の準備をする幹事業務も新入社員に担当させており、「接待やプレゼンテーションの企画・立案・実行を実践する重要な訓練の場」と位置づけている。飲み会の後には「反省会」が開かれ、深夜まで先輩社員から細かい指導を受けていた。上司から「君の残業時間は会社にとって無駄」「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「女子力がない」などと注意もされていたという。

「本気で死んでしまいたい」「寝たい以外の感情を失った」「こんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか」。高橋さんはSNSなどで友人や母親に、仕事のつらさを打ち明けていた。

心配した幸美さんが電話すると、まつりさんは「転職するか休職するか、自分で決断する」と答えた。11月には上司に仕事を減らしてもらうよう頼んでいた。幸美さんは「自分で解決してくれる」と娘を信じた。

昨年12月25日朝、まつりさんから幸美さんに「今までありがとう」とメールが来た。幸美さんが電話で「死んではだめ」と呼びかけると、まつりさんは「うん」と答えた。それが、最後のやりとりになった。

 

気の毒としか言いようがありません。

私も鬱を発症する直前、半年にわたって月150時間前後の残業をしていました。

退社時はほぼ最後で、しかも終電を逃してタクシーで帰ることもしばしば。月のタクシー代だけで4万円近くに上ったこともあります。
このように身体も心も安まらない労働環境の中、休みの日にもLINEで仕事のあれこれを言われたり、自分の不始末を指摘されて休みを返上して出社しなければならない事もありました。

恐ろしいことに、この会社は私に限らずこういう労働環境が常態化していました。上層部はなんとか残業時間を減らそうとしていましたが、現場の仕事がまったく合理化できないこと、新しく社員を入れてもすぐに辞めてしまうこと、そのため一人当たりの業務負担が一向に減りません。結果各社員のストレスが増大し、怒声が飛び交い、人間関係も殺伐としており、クトゥルフ的に言えば一日いるたびにSANが削られるような環境でした。

特に新人に対する態度が厳しく、先輩社員のストレス発散に使われ、理不尽な事で起こられたり、仕事をろくに教えず丸投げしたあげく「なんでこんな簡単なことができないんだ」「社会人としての自覚が足りない」などと怒られたり(もっとも、その簡単なことを教えられない先輩側が一番の問題なのですが)。新人が職場の隅でこっそり泣いてるところも何度も見かけました。

このようなマッチョイズムは、各社員の負荷とストレス、そして万能感が生み出す非常に危険な思想です。このような考えに毒された人は、新人に対する精神的な優位がおかしな万能感と優越感を生み出し、自己承認の手段として理不尽な事を新人に押しつける、という行為を常態化させます。
よく考えれば新人よりも長く会社にいるのだから、仕事ができるのは当たり前です。むしろできなかった方が問題です。しかしそういう疑問を、例えば怒鳴り倒したりパワハラを繰り返して抵抗力を奪うことで潰し、プライドを叩き折って「自分は愚かな人間だ、なにもできない人間だ」と思わせ、服従の気持ちを強くさせ反抗する気持ちを萎えさせるのです。

実際、こんなやり方だから社員が居着かず、結果として業績がリカバリーできないのですが、彼らは自分自身のせいで業績が回復しないなんて思っていません。他罰的に「誰が悪い」と思い、影で悪口を言い合い、自己満足の有能感に浸るのです。

有能な人ほど会社を去っていきます。私がお世話になった人達は、半年ほどで全員いなくなりました。

そんな環境に嫌気がさし、会社を辞めようかなと思いましたが、それよりも先に心が持ちませんでした。鬱を発症し、結果的に休職、そして退職せざるを得なくなりました。

まあ、電車に乗ってひどいめまいと腹痛を覚え、出社ができずに休むと連絡したら、「なに休んでるんだ!」「勝手に休むな!」というLINEが入ってきましたけどね。ホント訴えてやろうかなと思っちゃいますね。

 

なにが言いたいかというと、こんな会社が一部上場企業の中にもたくさんあるということです。

いや、むしろ大不況を乗り越え、その過程で選別された人間で濃縮されたゆえ、大企業ほど意識の高さだったりマッチョイズムが残っているのかもしれません。

さらにストレスフルな職場だと、社員全員がが強い攻撃性を抱くようになり、サンドバッグ役の人間を見つけようとしだします。そして、その組織内でサンドバッグと認識された人間は、些細な事でも責められ、なじられ、屈辱を与えられ、鬱憤晴らしの暴言に曝されることとなります。殴るのは一人二人ではなく、組織内の全員であったりします。完全な「大人のイジメ」です。

しかしイジメているほうは、教育を施してやるくらいの気持ちしかありません。自分が悪いと思っていないどころか、そいつのためにやっていうというおかしな考えを抱くに至り、なんの疑問もなく他人を殴り続けられるのです。

今回の被害者の場合、新人である上に女性ということで、おそらくめちゃくちゃ見下されていたのでしょうね。

可哀想な話です。

 

さて、記事を読むと、このような一文があります。

部署の人数が14人から6人に減ったうえ、担当する企業が増えた。

この文章を検証する前に、電通のデジタル広告における立ち位置というものを確認してみます。

かつて電通および博報堂はアナログ広告の雄として番組製作にまで口を出したとの伝説がありますが、その自信ゆえインターネット広告分野には本格的に乗り出さず、結果としてサイバーエージェントを始めとする新興インターネット広告会社が勇躍することになりました。

そして2009年、電通と博報堂が同時に赤字転落。マス広告の終わりの始まりを予感させる出来事でした。

博報堂DYHD、決算発表。電通に続き赤字転落。(スタートライズ広告ニュース)

それでも天下の電通、なんとかWeb広告の世界に食い込みます。そして7年後の今年、「電通デジタル」というコンサル会社も設立。デジタルでも電通ブランドを確立することに成功し…ませんでした。

電通デジタル設立後、電通のデジタル広告における様々な問題が一気に噴出。大きな問題に発展しました。

電通「不適切と表現したが、まあ、不正です」(日経ビジネスONLINE)

このうち、現時点で(不適切業務の)疑いがある作業案件は633件で、対象となる広告主は111社。不適切な請求に相当する金額は約2億3000万円。とりわけ深刻なのは広告が掲載されていないにもかかわらず(広告主に代金を)請求していた14件だと受け止めている。

私も出稿側にいたことがありますのでよく分かりますが、期日および時間になっても広告が掲載されないとか、日常茶飯時です。宣伝会議のコピーライター養成講座にも通い、もともと小さいながら広告代理店にも勤めてた私からすると、品質があまりもひどい。掲載期日になっても表示されないため、担当者に連絡することもしばしばでした。

他にも、某代理店が請け負っている某サービスの公式Twitterアカウントのフォロワーが、ほとんど中の人がいない「水増しアカウント」とだったり。おそらくフォロワー数もクライアントに「実績」として報告しているのだと思いますが、禁じ手を飛び越えて完全にアウトです。
代理店もダメですが、代理店からの報告だけで効果測定や運用過程を見ないクライアント側の担当者も、お金をドブに捨てている相当な無能です(ちなみにクライアントは誰もが知っている有名な会社です)。

このような質の悪い代理店が大企業の広告やプロモーションを請け負っているというのがネット広告の現実なのですが、では電通や博報堂がこれら品質の悪い代理店と比べて優れているかといえば、そうでもないようです。

この件についてははてな匿名ダイアリーに詳細な分析記事があるので、参照ください。

現場の肌感覚として実感していたことですが、このように明快に書かれると唸らざるを得ません。

要するに日本のデジタル広告は「アナログ広告上がりの管理職がデジタル広告の神髄も分からずにリーディングしている」「クライアント側もデジタル広告がどのなのかという効果測定ができず、(改ざんもできてしまう)広告代理店からの報告だけを見て終わりにしている」ということです。

そして極めつけはこの一文です。

我々、WEB系の代理店は、こういってネット広告を売ってきた。「テレビCMは本当に効果があるのかわからない。ネット広告は全てがトラッキングできて結果も明らか。しかも安い!だからテレビでなくてネット広告をやりましょう!」しかしこれは嘘なのだ。インプレッションしたというが、それをbotで消費されていたりする。複雑すぎて期間や出稿量のミスがそこかしこで起きている。マス広告と同じぐらい、あるいはそれ以上に出稿実績が不透明なシロモノ。それがWEB広告の実態である。

上記記事でも触れられていますが、マス広告は新聞のチラシに至るまで「本当に出稿の効果があったのか」というのを図るのが非常にあいまいです。効果というのは、その広告を見た事で来店にしたか、購買に繋がったかということです。スーパーが新聞広告を入れたとして、本日来たお客さんの何割がチラシを見てきたかなんて、数えているお店はありません。せいぜい売上げを比較するだけで、有用な効果測定ができる会社はありません(というか、代理店がさせません)。

デジタル広告はimpなりCTRなどの数字で「効果」が見えます。
しかしその成果レポートを受けた方は、実は数字が読めない人が多くいたりします。
広告効果のゴールを明確に決めないまま出稿するからです。そのため、適当な代理店に適当に発注し、適当な結果を見て適当に分析するだけにしかならないのです。ゴールラインを設定しても、「その数値から上か下か」の指標に過ぎないことがほとんどです。つまりゴールなんてあってないがごとしなのです。

そんな人ばかりだから自社の公式アカウントのフォロワーが水増しアカウントだらけであることも気づきません。そして気づかれないから、こんなズルが横行するようになるのです。

さすがに電通の広告がここまで品質が悪いとは思いたくはありませんが、過大請求の実態をみるに、実際には掲載していないのに請求していたとか、ズルをしたかどうか以前の問題の件もあるようで、本当に頭痛が痛いです。

ということは、電通側も実はデジタル広告がなんであるか、というのを分からずに運用し、それら対処療法的なやり方が常態化して、オペレーションが極めて複雑になってしまっていたということではないでしょうか。そのため、電通の副社長が「組織の問題」と言ったのだろうと思います。分かっているなら交通整理しろよと言いたくなりますけどね。

 

これらをとらまえて、もう一度この文章を読んでみます。

部署の人数が14人から6人に減ったうえ、担当する企業が増えた。

おそらく彼女が配置されたのは、クライアントの要望を受け、制作側に発注するというトラフィックだったかと思います。しかし電通内のデジタル広告のシーケンスは、過大請求の記事を読む限り、会社希望で相当混迷しているようです。そんな業務シーケンスもちゃんとできていない仕事を新人のうちから押しつけられたのだから大変です。人数が減ったのはおそらく部署が不採算だったからでしょう。業績がいい部署なら、人員は増えても減ることはありません。常識的に考えて。

ところで電通マン、元電通マンは慶応を始めとした高学歴な人が多く、さらに電通という日本のマスメディアを後ろから牛耳れる立場にいるため、プライドが肥大化し凄まじい万能感にあふれ、人を人とも思わない超弩級のポンコツが爆誕してしまうことがしばしばあります。
これが電通の第一線にいる人間なら傲慢なりの実力もあるのでしょうからいいのですが、出世街道から反れてしまったのでより自分を重用してくれる格下の会社やベンチャーに流れていったり、ろくに経験も積んでないのに万能感に誘われるまま独立した結果、「元電通」という肩書きだけが取り柄のポンコツが大量生産されていきます。
まるで長谷川豊のような偏見になってしまいますが。実際に私の上司がこのようなパワハラ元電通マンだったり、発注先のフリーライターがろくに挨拶もできない元電通ウーマンだったりとろくな経験がないので、このような人は少なからずいるのだろうなと思っている次第です(もちろん全員がそうとは思いませんが)。

そのような自尊心が肥大した電通マンは、負け組部署にいるということだけでプライドがズタズタにされます。俺は本当はできるんだ、こんな部署にいるから悪いんだ、同僚のあいつが足を引っ張ってるんだ…みたいなメンタリティにでもなるのでしょう。多分。
そんなフラストレーションが、立場の弱い新人の女の子への攻撃性に変わっていったのかもしれません。あくまで私の想像ですが。

 

その攻撃性を裏付けるのは、次の記事です。

飲み会の後には「反省会」が開かれ、深夜まで先輩社員から細かい指導を受けていた。上司から「君の残業時間は会社にとって無駄」「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「女子力がない」などと注意もされていたという。

ムダな残業だと分かっているなら、させなければいいじゃないですか。このような日常業務の非合理性を体育会系のノリでごまかしてるから、広告表示していないのに料金請求など、そのへんの小さなネット広告代理店でもやらかさないようなポカしでかすんですよ。

こんな業務実態なら、ろくに寝ていないでしょうし、目も充血するだろうし、髪も整えられないだろうし、さらには女子力がないとは何事でしょうか。女性にとって、このような発言がとんでもない屈辱を与えることが分かっているのでしょうか?
本来なら、新人がこのような状況に陥った場合、リカバリするのが先輩の役目です。でなければ、先輩が先輩である意味がありません。ただ威張り散らしている先任者というだけの、ただのイヤなヤツです。
なのに苦境にいる新人を深夜まで侮辱するという最低のやり方で、彼女を追い詰めていったようです。

なお、元ツイートを見ると、この「女子力」は男性上司のイジリだったそうです。

出た、「イジリ」といえばなんでも許されるっていうこの風潮。

というか、仕事に女子力関係ねーだろ! いい加減にしろ!

芸人がおとなしくイジられているのは、それによって報酬が生まれるからです。報酬もなにもないのにイジリという侮辱に耐える必要なんて、一般人にはありません。

このような根性論で「教育」と称して新人をリンチするのが日本社会の本当に本当にダメなところです。大事なことなので2回言いました。

会社は結局のところ個人の集合体であり、それらの意見の組織の方向というものが決まります。言い換えれば、個人ひとりひとりの意識が(それが根性かどうかは別として)様々な問題を起こす原因になっているのは間違いないということです。
電通の副社長が言うように、これらの問題を特定の個人に背負わせるのは無理筋ですが、近頃噴出している様々な問題は、結局のところは電通の社員ひとりひとりが驕り、硬直した結果ではないのでしょうか。

そして。

女性という立場が今もってどれほど弱いのか、という事を思い知らされる事件でもあります。

弊社も「女性のリーダーはイケる」「女性は粘り強い」と社長が偉そうにビジネス誌に語り、女性の管理職登用を積極的に進め女性が活躍する企業を目指すと豪語していました。実際、会社の目標として社内に掲示されていたこともあります。

しかし実態は、業績不振を理由に女性派遣社員が切られ、育児のため時短勤務したら実績がないとして退職に追い込まれたり(しかも自己都合による退職)、ある女性社員は結婚直後に「どうせ産休取るんでしょ?」と仕事を全て取り上げられ、妊娠した女性アルバイトを妊娠を理由に解雇、出産後の再雇用は認めないと言う有様でした。事務の派遣社員が「今月で契約終了になりましたので」と挨拶に来ることもしばしば。再契約しない理由を当の派遣社員自身も分からないという状況で、ホントになにがなんだか分かりませんでした。

女性の積極的活用という輝かしくも麗しい理念はどこいっちゃったんですかね?(笑)

女の社会進出で男性の給料が削られただのと、女性害悪論も相変わらずはびこっていますが、男性に比べて女性の平均年収はまだまだ低く、男性の賃金を削っているとは言いがたい状況です。
男性の賃金が下がっているのは、中国をはじめとする人件費の安い国に仕事を奪われたこと、大不況を通して安い給料で人が使えるという「蜜の味」を知ってしまった経営者たちのスタグフレーション的思考、そして正社員として登用されない若者が低賃金に甘んじているためです。なんでも女のせいにするなってことです。

え?派遣とかバイトは人件費のダンパーなんだから業績が下がれば解雇はしかたないのではないか?

ご指摘ごもっともなのですが、ここで言いたいのはホワイトカラーの非正規社員は女性が圧倒的に多いという現実です。しかも彼女たちはキャリアにもならない雑用を押しつけられ、時間給と引き替えに正社員がやらないような仕事をひたすらこなしています。

要するに、いまだに仕事に性差はつきものだ、ということです。どんなに頑張っても派遣社員のまま都合良く会社に使われ、女性のリーダーはイケると社長が言ったところで、いわゆる「ガラスの天井」は依然として存在し、出世の限界を感じる女性は多いはずです。
そんな中でもアグレッシブな女たちは、より活躍できる職場を目指してキャリアアップしていくのですが、誰もがそういうマネをできるわけではありません。私みたいに転属先がマッドマックスなみのIQの低さだったとか、そういうことだってありえます。

しかしキャリアアップもできない、転職するコネもないような…例えばに入社したばかりの女の子は、こういう逃げ場がありません。その上部内でも逃げ場がなく、サンドバッグ扱いされたら…。

業績悪化とそれに伴う責任感の増大、そして「業績が悪いのは俺のせいじゃない」という自己弁護が相乗すると、人間はひたすら凶暴になります。マッチョイズムや自己責任論がはびこる社内ならなおさらでしょう。

こうして増大した攻撃性は、弱い立場の人へ、弱い立場の人へと向かっていきます。

そりゃDVだってなくならないよ。

DVを会社規模でやってるのがパワハラですからね。

なお、繰り返しますが今は昭和初期ではなく21世紀です。さすがにこういう時代錯誤な人達は社会からご退場願いたいところですが、残念ながらこういうポンコツほど要職に居座ったりしているのだから手に負えません。

 

ともあれ、今回の事件は電通メンタリズムの当然の帰結のように思えました。しかし「女性」という観点からすれば、このような問題は電通に限った話ではなく、社会全体として見直さなければならない事ではないか、思います。

これらの情報は自殺した女性のツイートを元にした話であり、そこに彼女自身が加えたフェイクが含まれている可能性もあります。なのでSNSの発言だけで決めてかかるのは危険なのですが、労災認定をされた今、実態がどうであったのかは、パワハラ社員の口を割らせて真相を吐かせるしかありません。

しかし、本来このような弱い立場の女性に代わり、不届きな上場企業社員へ掣肘を加えるべきミッションを担うのはフェミニストなのですが、本邦のフェミニストは「勝てるわけがない」のに都知事選に出ちゃったジャーナリストを応援してしまっている時点でお察しです。女の社会活用とか、一億総活躍なんて夢のまた夢なんですよ。


余談ですが、上記した女性従業員を次々と解雇した事業長も、元電通マンでした。実際に解雇を言い渡していたのは「ポンこれ」でお馴染みの私の上司なのですが、元電通マンが指示していたという裏付けが取れています。元電通マンとしては利益回復のために人件費を削減したつもりなのでしょうが、バカが雁首そろえてる部署で数人分の人件費削ったって業績が回復するはずがありません。むしろ人員が減ったせいで、残された社員達の仕事が増える一方でした。つか、そんなの少し考えれば分かるじゃん。

そんなポンコツ上司や事業長もそうですが、ここまで頭が悪くても男なら管理職になれるんです。

私の仕事や名前には価値がないのに、若い女の子だから手伝ってもらえた仕事。聞いてもらえた悩み。許してもらえたミス。
程度の差はあれど、見返りを要求されるのは避けて通れないんだと知る。(本人のTwitterより)

「若い女の子だから手伝ってもらえた」などと思う必要はありません。あなた方の上でふんぞり返っている男性上司は、男であるというゲタを履かせてもらって出世しているのですから。若い女性がちやほやされるのと、中年男性が威張り散らすのとで対消滅じゃないですか。なにも女だからと引け目を感じる必要はありませんよ。

むしろ見返りを要求するとか、男として…いや、人間としてダサすぎますね。こういうところを見返りなくクールにこなすのが、先輩として、そして人間としてカッコイイのです。

その人がその地位にいけたのも、自分一人の力ではありません。いろいろな人の協力があってこそです。それを自分一人の手柄のように誇るのが、ただただダサイのです。そんな人間にはなりたくないですね。

 

なお、私が会社をやめるまで、この事業部では女性の管理職は0人でした。なにが女性の積極活用だか。ププ(苦笑)。

(文/赤蟹)


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。

2 thoughts on “【ポンこれ】電通社員自殺と改善されない女性の立場

  • 2016年10月10日 at 07:29
    Permalink

    うちのだんなも、起業して失敗し、貯金が一銭もなくなってから、幸か不幸かすぐ面接で派遣会社で仕事が決まってきてしまい、ほぼブラック企業で、どんどん病んでいきました。もちろん、貯金ゼロになってライフラインが止まるたびに、福祉事務所に行き、生活保護を申請していましたが、水際作戦により申請拒否(計4回)。完全に躁うつ病になり診断書書いてもらいましたが5回目それ持って行ってもダメ(親族とは夫婦ともに完全に縁を切られていますので頼れる人もいない状態)。まともに検索もできないほど2人とも追い詰められ、唯一たまに食糧代を出してくれていた友人から「まともに言っても受理できない。NPOに相談しろ」というアドバイスをもらい、某団体の学生さんたちと一緒に行き、やっと受理できた次第です。これでセーフティーネットといえるのでしょうか。ちなみに、新幹線で焼身自殺した人と近所(一緒の区)ですが、さもありなんと思いました。

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    • 2016年10月10日 at 10:46
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      コメントありがとうございます。赤蟹です。旦那さま、大変でしたね。心中お察しもうしあげます。
      うちの父も障害者で、生活保護を申請したことがあります。父は動かない身体でも働き続け、評価もされて経済的には問題なかったのですが、年々悪化する体調に限界を感じ、生活保護を申請したことがあります。しかしそれなりの財産があったため「全部売り払ってから相談にこい」「子供がいるなら子供に生活支えてもらえ」と追い返されました。家はもとうより、田舎の必需品である車も売れという無体な要求でした。しかも、そうやって作ったお金を全部使い果たしてから来て下さいと。「これってライフラインになってないなぁ」と思いました。困窮しないと助けてくれないんですね。それなりの税金払ってたのに。そういう状態になる前に助けるのが本当に社会保障じゃないのか、とか思いました。最終的に父が頑張って勤め上げたおかげで事なきを得ましたが、身体が動かない父を抱えて資産を全部売り払うような状況になったら地獄です。でも、その前に助けてくれるわけじゃないんですよね。困窮しても助けてもらえるわけではないですし。つらいですよね

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