【セガサターン生活】さよなら、井上涼子ちゃん(ROOMMATE)


前回の長時間デートでちょっとプレイする気が消沈してしまったROOMMATE。
しかし、このゲームはリアルの時間で7日間、涼子ちゃんと戯れるというゲームです。ちょっと放置してしまうとあっという間に時すでに時間切れになってしまいます。前作ではゲーム期間が2ヶ月となっており、リアルな同棲生活(涼子ちゃんにも通学などの生活パターンがあるなど)をシミュレートする内容だったそうです。本作ではシミュレート部分を薄め、期間も一週間に圧縮してより濃密なコミュニケーションをとる方向にしたようです。そのわりには、アクセス時の会話くらいしかイベントがなくて、家中歩き回ってもいつも涼子ちゃんに会えないのですが…。

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ゲーム再開時のイベントで、一階の謎の部屋「書斎」にいた涼子ちゃん。

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入院している一郎くんのために絵本を描くことにしたらしく、この書斎には資料探しに来ていたようです。

パソコン等々が置いてあるので主人公の書斎かと思いましたが「ほとんど入らないし置いてある本も読まない」と発言しているので、元々は親の部屋かなにかだったようです。
知人からの依頼で涼子ちゃんを預かることになったと思っていましたが、涼子ちゃんを預かることに決めたのは別居している父親で正確には父親の知人の娘を預かるという話だったようです。ずっと主人公の持ち家だと思っていましたが、実際には父親の家だったそうです。ですよね、何歳か分かりませんが、経済力すごいと思いましたもの。

となると、主人公は当時流行した、いわゆるパラサイト・シングルなんですね。言動が社会人っぽいですし。

謎が一つ解けたのでスッキリしましたが、もう涼子ちゃんとお別れの時間がやってきてしまいました。

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明日の飛行機で帰るという涼子ちゃんを感慨深げに見る主人公。デートイベントで(主に拘束時間で)大変な思いをしましたが、お別れとなるとちょっと淋しい気がします。

このときに明日の出発時刻を教えてくれます。おそらくこの時間に起動してね、という事なのでしょうが、その時間は13:00。私はぷーたろうなのでいいですが、普通に学生や勤め人だったら、この時間設定キツくないですか…?

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忘れず13時前にプレイできたので、見送りに間に合いました。もしこの時間に間に合わなかったらどうなるのか…。

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結構雑なコミュニケーションを取っていたような気がしましたが、彼女にとってそれほど悪いものではなかったようです。よかった。こういう画面で貶されると、相手がゲーム内のキャラでも結構辛いですからね。私はそういうの耐えられない方です。

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相変わらずいじらしいことを言ってくれます。こういうシーンを見るといろいろな別れを思い出してちょっとセンチメンタルな気分になりますね。長く生きるということは、辛さも多く経験するということなのです。

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「また」が再プレイの事を差しているなら、なんとなく「永遠に続く日常」みたいなカンジになりますが、ギャルゲーがゲームの特性上当たり前だったリトライ性を、シナリオやゲームシステムに組み込んだ世界を作り上げるのはまだ先の話なので考えすぎでしょう。

こうして、歩くWikipedia、井上涼子嬢との夏休みが終わりました。

キャラデザインはとても良いのですが、一作目を遊んでいる人前提で、新規ユーザーを完全に置いてけぼりにするシナリオ、長いわりにスキップできない仕様(主人公のセリフも含む)、そしてシナリオライターの自己満足的とも言える蘊蓄満載のセリフと、本当に「井上涼子」というキャラクターにハマりこんでないと楽しめない要素満載で、このあたりはシリーズへの忠誠心が試されるところと言えるでしょう。

一方で後のリアルタイム連動型美少女ゲームの元祖となっただけあり、当時としては斬新な要素も詰まっています。ただし、据え置き機用ゲームで携帯機ほどプレイ機会が少ないことを、斬新ゆえにイベント回収などは大変そうに思えます。

これでもより「リアルタイム連動」というコンセプトに忠実だった第一作に比べれば、いくらかユーザーフレンドリーにはなっているのでしょうが、イベントの多さゆえ前述のスキップできない仕様や蘊蓄だらけの長セリフが際だってしまったようなところはありそうです。

というか、メッセージスキップをつけるだけでプレイがライトになって、リプレイ性が急上昇すると思うんですけどね。前回の記事でも書きましたけど、これデバッグやっている人、イヤにならなかったのでしょうか。むしろ女の子に豆知識しゃべらせるだけで制作者は満足だったのか、小一時間問い詰めたくなります。もうちょっと女子高校生らしい会話ってあったはずで、そういう意味では恋愛ゲームとしては容赦なく失格とせざるを得ません。

それでもちょっと恋愛を意識した心ときめくイベントがあれば萌える要素もあったのでしょう。正直、サルスベリの話なんてどうだって良いのです。このゲームに求められているのは植物の知識ではなく、年頃の女の子と同居してあれやこれやという恋愛系少年マンガのような展開です。なのにラッキースケベすらありません。ある意味ギャルゲー最強ハードだったセガサターン専用のゲームだというのに。

目の前に巨乳のJKがいるのに何も起きない、なにもしないという主人公に思わず「不能か!」と言いたくなりますが、これはもしかしたら今回のプレイでは好感度が低かったかもしれません。もっと密に接していれば、あれやこれやな事が起きたかもしれません。

もうちょっとドキドキするようなゲームだったら再プレイしたくなったでしょうが、しばらくいいかってカンジです。でも100円の価値は十分にありました。

そんなわけで、私は東部戦線に戻ります。

(文/赤蟹)


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。

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