パーマンの初版本を読みに国会図書館へ行ってきました(前編)

現在流通しているコミックのパーマンは、アニメ化や再版・再編集の際に加筆や修正を受け、初版とは大幅に設定や内容が変わっているそうです。特に倫理観や人権意識の変化によって「問題」のある箇所は削除や変更を受けた事は有名です。
もっとも、これらの「修正」はパーマンに限った話ではありません。70年代以前に発表された作品はマンガから映像作品にいたるまで、このような自主規制がかけられています。

倫理観は時代と共に移ろうものなので、時々の社会にあわせて削除や修正するのは仕方がないものだと思いますが、倫理が自由を優越している現状だと、創作する事自体がリスクをはらむようになります。正義と自由の間でうまく落としどころをつけてほしいものです。

難しい話を書きましたが、私が興味があるのはそのような民間検閲の結果ではなく、「初版の最終回ではパー子はみつ夫に素顔を見せなかった」という話です。

パー子がみつ夫に正体を明かしたのはモノクロ版第一作が最初で、そのエピソードが原作に取り入れられた結果、私たちが知っている「バード星に旅立つ前に素顔を見せるパー子」という最終回のシーンが加筆されたそうです。現在販売されているコミックは、この加筆を受けたものになっています。

むしろこの加筆がなければ、その後のドラえもんの「みつ夫の帰還を待っているスミレ」というテーマも成立しなくなってしまうので当たり前なのですが。

修正前の内容を見るとしたら、どこかで初版本を見つけるしかありません。

そこで国立国会図書館で、その事実を確かめてくることにしました。さすがに国会図書館にはあるはずです。というより、ネットの蔵書検索で所蔵されていることを確認しました。

さっそく行ってみます。パーマンがらみになると行動力と速度がましましになる蟹ですw

地下鉄永田町駅の2番出口を出ると、すぐに国会図書館です。なお、地上に出るまで駅構内で迷いまくったのは秘密です。永田町駅、ホントわかりづらい…。

本館入口到着。しかし本館から入れるのは利用者登録を済ませている人のみ。未登録の場合、新館にまわって登録してくださいと案内されました。

新館は本館入口の左手にあります。

登録そのものはすごく簡単。所定の用紙に必要な情報を書いて、身分証明書と一緒に提出するだけです。

国会図書館は閉架図書館なので、必要な本を検索端末で閲覧を申し込みます。

お目当てのパーマンもすぐにヒットしたのですが、なぜか閲覧の申し込みができません。
表示されている情報を見るかぎり、所蔵されているのは間違いないのですが…

端末の説明書を見ると、申し込みできない場合の対処が書いてあるのですが、どれも当てはまらないようです。その場合は「分からないことがありましたら、腕章をつけている職員にお尋ねください」とのことなので、近くにいた職員さんに声をかけてみます。

職員さん「この本は”子ども:資料室”の本なので、こちらではなく国際子ども図書館にあります」

私「え?国際子ども図書館??」

なにそれ。初めて聞いた図書館です。

私「その、国際子ども図書館はどこにあるのですか?」

職員さん「上野の、東京芸術大学の隣になります」

…上野

…上野!?

そこそこ遠いですよ、永田町から上野って…。

完全に無駄足になりました。むしろ上野に直接行った方が近かったのですが…。

はぁ…。

お昼も食べていないので、溜池山王まで出て銀座線に乗ることにしました。

 

永田町と言えば国会議事堂。周囲はタワーシールドと警棒で武装した警察官がたくさん。

にも関わらず、よく分からない歌で何かを主張している人たちがいます。

すごい強心臓ですが、日本は自由主義の国であり、様々な自由が国によって保証されています。表現の自由もその一つ。国会前でどんな歌を歌っていようが、警察によって排除されることはありません。当然ですよね。

もっとも、彼らが何かしでかす可能性もあるので、近くに警官は立っていましたが。

 

そんな愉快な永田町の風景を眺めつつ、ご飯を食べて銀座線に乗車。20分弱かけて上野に到着です。

上野公園にはよく遊びに来ている私ですが、東京芸術大学の場所は分かりません。用事ないですからね。
東大の隣だったっけなどと適当な事を思いつつ、Googleマップで確認すると…

あ、あれ…?

…。

今日一日、完全に無駄になったようです。

ホントに無駄足にするのはもったいないと思ったので、国立科学博物館に立ち寄ってきました。

国際子ども図書館は、また後日行ってみます…。パーマン全然関係ない話になってしまい、申し訳ありません…。

(文/赤蟹)

 


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。

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