来たよ僕パーマン(ただしモノクロ/下巻)

モノクロ版パーマン、上巻もさらっと見終わったので、DVD-BOXの下巻を購入しました。

ここでようやくお目当てのパー子が素顔を見せる「パー子という女の子」が見られるわけですが、そのエピソードだけ見ても、モノクロ版のみつ夫とパー子の気持ちの移り変わりは分からないと思い、見たい気持ちを抑えて順場に見ることにします。

パーマン(みつ夫)とブービーは声優が一緒ですが、パー子とパーやんはキャストが変更となっています。

モノクロ版はパー子の声(cv.栗葉子)は新作(cv.増山江威子)より話し方がお嬢様っぽいくらいで、なんとなく雰囲気は似ているのですが、パーやんは旧作/新作で全然違います。

旧作(cv.加茂喜久)の方は抑揚のない早口で関西弁をしゃべるのですが、新作のパーやんは(cv.肝付兼太)、どちらかというとのったりした話し方です。新作の方が親しみやすいのですが、旧作の方が原作の切れ者なカンジは出ているかもしれません。頭がいい人は早口ですからね。

それよりもサブの声ですよ。
旧作はサザエさんのワカメちゃんやドラえもんの静香ちゃんを演じていた野村道子さん。すごく可愛い声です。しかし新作は千葉繁。違いは一目(一聴)瞭然です。むしろなんで千葉繁さん連れてきたし。

旧作アニメと新作アニメの間には16年の月日があります。
70年代後半のアニメブームによりアニメ文化は大きく発展していきました。映像技術の向上はもちろんのこと、声優に求められる仕事の質も大きく変わりました。旧作の頃は「人形劇のように声をあてる」カンジでしたが、アニメブームが到来する頃には「キャラになりきる」ようになりました。これは声優という仕事の経験則も増え、実際に各声優たちがベテランになった結果でもあるでしょう。

新作の総監督は、アドリブの宝庫として有名な「三悪」を生み出したタイムボカンシリーズの笹川ひろし氏。そのためかパーマンも回が進むにつれアドリブらしい台詞が増えてきます(特にサブ。言うまでもなくサブ)。

もちろん旧作がダメという話ではなく、67年から83年の間にアニメというコンテンツはここまで変わったのだなと実感した、ということです。

まあ、今も83年と比べれば声優の仕事も質も変わりました。求められる「声」もコンテンツによって大きく違いますし、なにより声優という仕事に多くの人が就くようになりました。声優そのものにファンがつき、アーティストとして活動する人も増えてきました。

アニメの進歩の多くは映像技術によって語られますが、声優の仕事の移ろいもまた重要な要素なのだなと、改めて思った次第です。

モノクロ版の感想等は、全て見終わった後に掲載します。

それにしても、新作のあのパー子の声は、どう形容すればいいのか、言葉が見つかりません。パー子の声は「パー子の声」としか説明のしようがないんですよね。イメージがピッタリなのもそうですが、声の表情が豊かで一言で表せないんですよね。パー子の声って。
私は機嫌がいい時の、鼻にかかった「一号~♪」って呼び方が好きです。

やっぱり声優さんてすごいんだなぁ(今更か)

(文/赤蟹)

 


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。

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