【雑記】「てらどらいぶ」と「団長」のセクシーコンテンツ紹介方針

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昨日の記事の続きとなります。

「てらどらいぶ」がセクシーコンテンツを扱う際、全年齢向けに編集を行っている、というのが前回の記事でした。今回はさらに編集スタンスについて細かく書かせていただきます。

団長の判断はドライすぎるとか、業界の味方ではないのかとか、マスコミや行政を庇いすぎる等々ご批判をうけることがたびたびあります。たとえば某事件についても、同情的な発言を期待した方々に少々残念に思われた節があります。ひねくれた見方をされていると思われる方もいたのではないでしょうか。

ここで一つ明らかにしておきたいことは、団長は「元動画配信サービス運営担当」であって、厳密には業界内の人間ではないということです。セクシーコンテンツの取り扱いは団長の業務の中で大きなウェイトを占めていましたが、それが全部というわけではありません。

動画配信業というのは、ネットを使った小売業です。「コンテンツを売るためにはどうしたらよいのか」を企画する人間であり、それに基づいて何を仕入れるか、何をどのように配信するかを考える仕事です。その業務の中で情報網を築き上げたゆえに事情通であるというだけであす。

大手サービスのような調達力が高く、予算も豊富なサービスなら、全メーカーの作品をすべて配信することも可能です。しかし前職の場合、小さな部署であったため予算も限られ、仲介業者(アグリゲーターと言います)との関係で直接メーカーと交渉できない事も多く、メーカーの意向やアグリゲーターに配信タイトルをコントロールされているような状況でした。
さらに社内の工数の問題から生じる動画更新数の物理的な上限などもあります。そのような限られたリソースの中で編成を行い、市況や人気ジャンルを分析してより高い利益を生み出すタイトルをピックアップしたり、他の競合が取り上げないマイナーな名作を紹介するなどして、ユーザーの需要を喚起すると共に、サービスの存在感を高めていく必要があります。

このような業務を遂行していくうちに、セクシーなものに限らずコンテンツをビジネスライクに判断する視点が備わっていくことになりました。メーカーやアグリゲーターの「これ売れているから」という言葉を簡単に信じてはなりません。確かに売れているかもしれませんが、自社サービスのユーザーの嗜好とはかけ離れている可能性もあるからです。
ショウモール(かつて団長が運営していた弱小サイト)が「女性に好まれるセクシーコンテンツ」に目をつけたのも、いろいろないきさつはありましたが大手に対抗するためにこしらえたハードポイントの一つです。

セクシーコンテンツの場合、これら市況分析の判断に加え、法的、倫理的なものも含まれます。それに基づく行政のアクションにも注視と配慮を続けなければなりません。これはどの業界にしても同じなのですが、セクシーコンテンツの場合、デリケートな分野であるため、より注意が必要となってしまいます。実際、取引先や競合が法律にかかって行政処分を受けた例もありました。

このような問題が発生した時に行うべきは、法律や行政への憤激することではなく、その事例を踏まえて再発を予防するにはどうしたらいいのか、とソリューションを考えることだと思います。

そのソリューションを置き去りにしたのが、たびたび指摘している「空中戦」です。
単なる同情が何を生み出すのかといえば、あのような感情のぶつかり合いです。感情や倫理だけに依存して対抗する人間をたたき合う、しかもSNSでのオーディエンス数を競う生産性のない競争が生まれるだけです。

そのような何も生み出さない諍いは余所目にするとして、「てらどらいぶ」はセクシーコンテンツの中でも、全年齢に向けて「おもしろい」と思える部分を抽出し、他ジャンルのユーザーに知ってもらうことを主眼に編集しています(もちろん逆もしかりです)。
吉村卓さんのコンテンツをたびたび取り上げているのは、卓さん自身が面白くていい人だという単純な理由もありますが、R18の枠を超え、誰でも楽しめるエンターテイメント、ためになるイベントを積極的に開催しているからです。もちろんエッチな要素もなくはありませんが、そんなものは少年漫画にだってあることです。目くじらたてるほどのことではありません。
つまり卓さんのアクティビティは、Google Adesnseが規定するところの「誰に見せても恥ずかしくない」ものであると思えます。なので積極的に紹介をしているのです。

セクシーコンテンツの「おもしろい」は必ずしも「セクシー」とは同義ではありません。業界内にもエンターテイナーとしての才能を持つ人もいますし、セクシーコンテンツも文化的側面がないわけではありません。むしろエログロは文化的な爛熟と共にあり、豊かな文化がはぐくまれているバロメーターでもあります。

それでも、セクシーなものを全肯定するのも難しい。特に稼業としてのメリットが年々薄れていく中で、ギリギリを攻めすぎるのはリスクしか生みません。一方的に批判するのもナンセンスですが、かといって現況が良いとは決して言えないだろうな、とも思えるのです。

そういう意味でも「業界外」の団長は常に冷静に物事を見据え、感情的な意見の中にあるほころびをみつける立場でいようと考えています。それが結果的に、セクシーコンテンツの普遍化と他のコンテンツとの平準化に至る道であるだろうと信じているからです。中の人にとっては余計なお世話でしょうし、業界外の人間が偉そうに、と思われるかもしれませんが、何をどう考えようかはそれぞれの価値観によるものであり、何かの意見に賛同や同調を強要されるほうがよほど不健全です。
実際、セクシーコンテンツは世の大半の人間から倫理的な協調により不健全なものだとレッテルを貼られ、軽んじられているという事実があります。同じ事をこちらがやるのは前述の「空中戦」となんら変わりがないと団長は思っています。

長々と書きましたが、「てらどらいぶ」は無条件にセクシーコンテンツを肯定するものではなく、その中でもとびきり面白いコンテンツをしっかりお伝えしようという信念でやっているということを、再度ご理解していただければと思います。

これからも「てらどらいぶ」をよろしくお願いいたします。

 

(文/団長)


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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