マグマイザー 第一話最速レビュー!

5/10、待望のマグマイザー第一話が放送! 3月の延期以来、首を長くして待ち続けたファンにとっては、歓喜の日になったにちがいない。
もちろん団長もリアルタイムで視聴した。PCで見ていたため、スカパー!の案内が大きすぎて映像がよく見えないという苦難に直面したが、そこは大人の事情と我慢した。なによりスカパー!に入会せずに視ているで、あまり図々しい事を言えた義理ではないのだが。

マグマイザーについては語り尽くしたので、以前の記事をご覧いただきたい。

では、早速レビューに入ろう。

第一話は、主人公の真熊烈(河野朝哉)が街に降り立ち、神雄を探すエピソードがメインだ。特撮もののお約束として、後半バトルシーンが入るが、ドラマは真熊烈が編集者の永宮かおる(竹内佳菜子)、学者の御左口陽(川島潤哉)と、ストーリーの核となる三人の出会いと、三人の周囲で起きる怪現象について語られる。
また、本作は神雄と呼ばれるセクシー男優とヒーローが手を取り合って戦うコンセプトが話題となっている。そのため、後にマグマイザーに協力することになる全セクシー男優が紹介される。

この第一話はてストーリーに関わる全ての要素を開陳したと言えるだろう。全5話しかないという事情もあってか、若干駆け足気味にも感じられた。セクシー男優という前提を知らない人の視点で考えると、設定のオラオラを食らってポカンとしてしまうかもしれない、とも感じた。とはいえ、尺の短さをテンポの良い映像でファクターを並べる手腕はさすがといったところか。

そして第一話のもう一つのメインとなるのが、神雄しみけんとの出会いと共闘のシーンだ。しみけんが撮影期間中もっとも緊張したと語る「最初の「え?」」のシーンからはじまるこのエピソードは、しみけん視点で語るなら、こうなる。

  1. 自分を神雄と呼ぶ真熊烈との迷惑な邂逅
  2. 学生らしい男のファンとの自撮りと、真熊烈たちとの別れ
  3. 2.の学生が騒動に巻き込まれ、苦い気持ちになるしみけん
  4. ファンを痛めつけた魔獣への復讐心から真熊烈の協力に応じる
  5. 戦闘に巻き込まれて唖然となる
  6. 協力を申し出たことに対する後悔と再度の別れ
  7. 2.の学生が無事と知り安堵

しかし烈たちの視点からすると、3.4.7.のセクションは分からない。しみけん自身も気持ちを翻して協力した理由を隠したからなおさらだ。
烈たちからすれば、烈の説明不足なお願いを、烈が言うところの「地球を救う」正義感から協力したように思えるだろう。しかししみけんからすれば、身近な大切なファンを痛めつけた怒りという、ごく近傍的な気持ちから協力を申し出ただけであって、その気持ちの差は明らかであり、ゆえにドラマが生まれるという巧妙な演出である。

子供向けの特撮番組であれば、神雄のような人たちは地球や家族を守るために簡単に協力に応じてくれる。
しかし本作は大人向け作品であるため、神雄達にもまずは実利という大人の論理が働く。無償の使命感など、ありはしない。見返り、もしくは今の生活が続くことが保証されなければ、大人は動かない(動けない)生き物なのだ。それは神雄とて同じことである。

いずれ全ての神雄はマグマイザーの下に集結する。だがそこに至るまでは、第一話でのしみけんと同じく、危険への忌避や仕事や生活の問題など、人間くさい理由で協力を遠慮する神雄の姿が描かれ続けるのだろう、と思う。

私たち大人は、突き上げる欲求まかせには動けない。神雄とて、自らの性欲を暴走させて撮影に臨んでいるわけではない。期待されるべき仕事をした上で、性行為を楽しむ仕事にありつけるのだ。
相対して社会的に未熟な烈は、何かをほしがる子供のように、使命に対して一直線である。神雄と烈の存在はベクトル的にも対向している、それはとてもシニカルなことだ。
長く人間として生きたがゆえのしがらみにとらわれた神雄たちが、その壁を突き破って子供のような烈に協力する様は、おなじくしがらみの中で苦悶する我々大人にとっては、さぞかしカタルシスになるであろう。

ファンの不幸に怒り、後先考えずにマグマイザーに協力し、その感情を照れくさくて言えなかったしみけんの姿こそ第一話の肝であり、この先に訪れるだろう、大人の枠を突き破る神雄達の姿を予感させる。その時、視聴者はマグマ粒子を座れる神雄と一緒に「スー!ハー!」と叫んでしまうに違いない。

この先の話が楽しみだ。残念ながら、スカパー!を辞めてしまった団長としては、2話以降を見るにはソフト化を待たなければならないのだが…。

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また、今週限定で7日に行われたマグマイザーイベント「緊急イベント開催!神雄6人が全員集合!」のニコ生放送がタイムシフトで視聴できる。古屋監督のほかに、メインキャストの河野朝哉、川島潤哉、竹内佳菜子も集結し、マグマイザーの撮影裏話を語り尽くす二時間。ファンならぜひ、一見すべし。

(文/団長)

 


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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