HORIZON ZERO DAWN 狩りの緊張感がたまらない!オープンワールド系ハンティングアクション

従兄弟とその子供と遊ぶために購入したモンスターハンターXX(以下MHXX)が微妙だったため、ハンティングアクション熱が不完全燃焼のままくすぶってしまいました。
こんなことなら、MHXX買わなきゃ良かった…などと思いつつ、この熱を冷ましてくれそうなゲームを探していた時、ふと目についた「Horizon Zero Dawn」。

機械を相手にしたオープンワールドハンティングアクション。なかなか面白そう。
オープンワールド系のゲームだと、Fallout4をDL版で買わなかったことをかなり後悔していたので(ディスクの入れ替えがめんどくさいため)、長く遊べることを祈願しつつPS storeで購入! つまらなかったら売れないという緊張感の元、さっそくゲームスタート。

まずは主人公(アーロイというネイティブアメリカン風の少女)の生い立ちの物語がスタート。生い立ち編はチュートリアルとなっており、基本的なムーブ、アクションの操作方法、機械の狩り方ややり過ごし方、基本的なアイテム収拾方法や使い方を学びます。チュートリアルが終わるとアーロイは大人(といっても18歳くらいかと)になり、本格的な旅が始まります。

この世界の人類は、過去にあったある事件により弓と槍の時代まで減衰。アーロイも、槍の他には弓とスリング、トラップワイヤーという非常に原始的な装備のみです。機械と戦わなきゃいけないのに人力メインというところが、この時代の人類の衰退を思わせて悲しくなります。

なお、人間ばかりか大型のほ乳類、は虫類も絶滅し、そのニッチを機械生命体が埋めたような世界となっています。結果、人類は機械に怯えて暮らしていくしかなく、世界のあちらこちらに集落を作って部族となり、部族の掟のもとで細々と生き延びているような残念ぶりです。

アーロイは異端者として迫害を受け、保護者のロストと共に、集落から離れて生活。しかしある事件によって同族の若者や親代わりのロストが死亡。その仇と、自分の母らしい女性の影を追って、広大な世界を旅するというストーリーが展開されます。

もっとも、オープンワールドゲームの常として、メインの目的よりもサブクエスト、サブクエストよりも単なる寄り道と、一向に本編が進んでいかないダメなラノベみたいなカンジになるのですけどね。

そういえばFalloutシリーズも肉親を探す旅でしたね。人類衰退後は家族の絆しか頼れないというアメリカンな思想論があるのでしょうか(ない)。

Horizon Zero Dawn™

Falloutシリーズでは、破壊された直後であるため、まだ文明が残存していましたが、Horizon Zero Dawnの世界では、ガチで全文明が崩壊・滅亡しています。そのため文明の痕跡は森に埋もれて遺跡化。地下には21世紀のテクノロジーが残されたいろいろな遺産があり、それを掘り出して悪用しようとするエクリプスという邪教集団もいます。結果、アーロイは機械ばかりではなく、そのような邪悪な人間や山賊たちとも戦っていくことに。

…まあ、金属を鎧った機械より、人間の方が全然弱いんですけどね。ヘッドショット決めれば即死しますし。

 

■ただ美しいだけではない。天候さえプレイアビリティに直結する世界
Horizon Zero Dawn™

SONY interactive entertainmentがリリースしているだけあって、映像は美麗の一言。エリアは雪原から礫砂漠、熱帯性密林まで多様な風景、植生を魅せてくれます。どのシーンもとってもフォトリアル。美しい世界が旅の楽しみを増やしてくれます。

Horizon Zero Dawn™
Horizon Zero Dawn™

しかし自然は美しいだけでは終わらない。天候をコントロールすべをもたない、原始に戻った人類にとって、雨や暴風は予想以上の影響をうけます。具体的には視界の影響ですが、雨天であったり暴風で砂が巻き上げられると視界が狭くなります。
同様に夕闇でも視界は制限されてしまいます。結果、夜間や雨天だとインファイトを強いられることに。

Horizon Zero Dawn™
Horizon Zero Dawn™

霧は遠方より見ているときはキレイなのですが、中に入ってしまうと視野が狭められます。特に夜間の霧は最悪。普通に歩いているだけでも前が見えなくて不安になります。晴天のありがたさが身にしみますね。

他のオープンワールドのゲーム、例えばFallout4にしても天候表現は存在します。しかしこのゲームほど「雨の日はイヤだ」「霧のせいで前が見えない」といった状況には陥らない(Fallou4の場合、DLCのFar Harborでは霧のせいで視界が遮られたましたが)。
Horizon Zero Dawnの戦闘部はスピーディーなハンティングアクション。しかもアーロイは弓を使って戦います。視界の減少がもたらすデメリットは計り知れません。距離をあけられるとどこに逃げたか分からない不安と苛立ちの中で戦わされる事に、人間のひ弱さを感じざるをえなくなります。

 

 

■鋼鉄の身体に弓矢で戦いを挑む無謀さ

次にハンティング部の紹介です。

Horizon Zero Dawn™

アーロイの武器は、弓を初めとした人力飛び道具と槍のみ。この二つと罠だけで機械のモンスターと戦うという無謀さ加減。

Horizon Zero Dawnの戦闘ルールは単純。急所には大ダメージが入る。それ以外は装甲を剥がさないと有効なダメージが与えられない。この二つだけ。人間の場合も同様で、装甲を着込んだ胴体部には大きなダメージを与えられないものの、ヘッドショットを決めれば即死という分かりやすいバトルルール。

敵の弱点は、フォーカスという古代遺産(アーロイしか使えないアイテム。スキャナーと通信機を兼ねるスグレモノ)で知ることができます。その弱点に向かってエイムしまくれば、手強い敵も倒しやすくなるという寸法です(倒せるとは言わない)。
なおフォーカスは壁の向こうや視界が狭いところでも敵を見つけ出してくれる上、マーキングや足跡追跡もできるので大変便利です。文明万歳。

機械のモンスターの装甲を剥がすには、装甲を剥がす破砕ダメージが与えられる武器を使うのがもっとも効率的。破砕ダメージがあたえられない武器でも、同じ部位を狙って攻撃できればいずれ剥がせますが、それでは時間がかかりすぎます。後述しますが、アーロイは非常に打たれ弱いので、戦闘が長引くとそれだけ乙る可能性も高くなってしまいます。特に強大なHPを誇る大型の敵と戦う時は、破砕攻撃が必須です。

破砕攻撃は、装甲の他に敵の武器を破壊する場合もあります。武器を壊せば当然的の攻撃手段が減るので、戦いやすくなります。

なにが言いたいかというと、破砕攻撃バンザイということです(笑)。

他にも、各モンスターには属性の弱点もある。戦弓や罠で属性ダメージを与えることで、戦いを有利に進めることが可能です。要するに、真っ正面から打ったり殴ったりしてるだけじゃ勝てないってことです。

Horizon Zero Dawn™

モンスターは機械であるため、様々な近代兵器を駆使してアーロイを襲います。
体内に仕込まれた火炎放射器やレーザー、光学迷彩、果てはファンネルまで飛ばしてくるという、ジャパニメーションチックなスパロボぶり。

驚異的なアクロバットをこなすアーロイだが、実は非常に打たれ弱いという致命的な欠点があります。

アーロイはレベルアップしてもHPの上限があがるだけであり、その他のステータスは装備次第。まるで風の伝説ザナドゥですね(笑)
しかも近接戦闘の主要武器である槍は、オーバーライドという敵のコントロールを奪う機能はつくが、基本的に槍そのものはパワーアップしません。パークをとると強くなるってくらい。
このようなシステムになっているため、いくらレベルがあがっても、俺TUEEEEEが出来ないというプラグマティズムなゲームシステム。おかげでレベル30越えても最初の雑魚であるウォッチャーやストライダーに大ダメージをもらったり、苦戦を強いられることになります。相手は機械であり痛覚も存在しませんからね。痛がりな人間なんてこの世界では最弱なんです。

Horizon Zero Dawn™

そのため、背の高い草むらに身を隠したり、足音を消して歩くという手段が多様されます。人間様が機械相手にこそこそするのはなんとも屈辱的。くやしい!でも隠れちゃう!

そんなアーロイの頼れる手段、それは罠です。

罠にはトラップワイヤーを使って仕掛けるものと、アイテムとしてその場に置くものの二種類があります。ワイヤーの方はひっかける範囲を自分で決められるので、通路の端から端にしかけて歩いてきたモンスターをまとめて爆死させる…というやり方も可能。特に複数のモンスターと戦う場合や、大型のモンスターと戦う時は、罠を多用しないと勝てません。

こうしてアーロイは罠猟師になっていくのです。

 

 

■オープンワールドハンティングの決定版!?

一瞬の油断や戦術のミスでも、打たれよわいアーロイは簡単に死んでしまいます。
結果、オープンワールドなのに殺るか殺られるかの緊迫感が持続。空からの襲来におびえたり、遠目に見える巨大な機械モンスターの生息域を避けるように歩いたりと、オープンワールドとはおもえないせせこましいプレイがつづきます。

戦闘の紹介画像で使っている巨大モンスター「サンダージョー」も、ボスでもHNMでもありません。そのへんの荒れ地を闊歩しているモブなモンスターです。こんなヤツが普通に歩き回っているのだからたまりません。

しかし、狩りの楽しさが分かってくると、相手がサンダージョーだろうと、アドレナリンの命じるままに狩りを始めてしまようになってしまいます。
なんでしょうね、農耕民族の中に隠された狩猟民族の血が騒ぐのでしょうか。まるで愛と幻想のファシズムです。
なにしろ相手は機械。無用の殺戮でも良心が痛まないのもポイントですね。

MHXXの代替えとして買ったつもりでしたが、結果的にMHXXよりもハマってしまった。
広大な世界を旅しながら、強大なモンスターを狩りつづける。アーロイが強くならないぶん、戦闘には常に緊迫感がつきまとう。複数のモンスターに襲われては勝ち目がない。トラップを駆使して無力化しつつ戦っていくしかない。

リミテッドな環境ゆえ、常にゾクゾクするような緊張感が続く狩りが本当にたまりません。

G級にあがった結果、隙つぶしの連続攻撃だらけになってしまったMHXXに失望したら、ぜひHorizon Zero Dawnを遊んでほしい。

そこには本当の「狩り」があります。

(文/赤蟹)


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。