【蟹さんレビュー】パーマンアニメ第二作 パー子回レビュー その2


パーマンのアニメ版第二作のパー子回(?)を中心にレビューしていきます。
私はアニメ関連の仕事をしていましたが、作監がどうこうというとか、深い話はできません。あくまでエピソードを見た上での感想のみとなりますので、あらかじめご理解ください。

パー子ならびに前回のレビューはこちら

前回は21話「女の戦い」までレビューしました。その続きとなります。


27:パーマンのアルバイト

アニメ第二作のみつ夫とカバ夫、サブ、晴三の関係は、すでに国民的アニメとしての地位を確立していたドラえもんの人間関係に近しいものとなっています。原作よりもよりドラえもんに寄せられた設定となっているため、みつ夫はたびたび仲間はずれにされたり、つまはじきになるなど不遇な扱いを受けてしまいます。
それゆえ、変身前後のギャップに悩み続けることになるのが、みつ夫というキャラクターの魅力…でもあります。

今回も晴三にラジコン飛行機を見せびらかされ(このあたりも実にスネ夫ライク)、子供らしくうらやましがり、子供らしく安直な発想でアルバイトをしようという結論に達します。パーマンパワーの私的流用はパーやんという前例があるので、もう止めようがないわけで。

で、そもそもパーマンの中でもスペックが高いとはいえない1号はことごとくアルバイトに失敗。なにがなんでもアルバイトをしようとする1号が見つけたのは、気球をとばそうと困っているうさんくさい男たち。気球を飛ばすことを条件にアルバイトにありついたのですが、実は男たちはパー子とブービーが探していた晴三の父親の会社に押しこんだ泥棒でした。

結果的に泥棒逮捕に貢献した1号。家に帰るとコピーロボットの機転でゲットしたラジコン飛行機が待っていたという、珍しくパーマンとしての行動に応報があったという話です。

パー子は…まあ、出てきただけですかね。みつ夫や1号の失敗を笑うポジションは確立しつつありますけど。

 

30:パーマンはつらいよ

原作の名エピソードにして、モノクロ版の最終回。アニメ二作版はあまり評判が良くないようですね。

みつ夫クンは基本的に豆腐メンタルです。
正義感の強さや使命感はそれなり強いものの、中身はそのあたりの11歳の小学生と変わりません。結果、変身前後のギャップによる葛藤や、子供にありがちな煩悩、そして承認欲求に悩まされ続けることになります。

パーマンとしての義務感ゆえにプライベートのリソースを削り、公共のために働き続けるパーマンですが、深夜に及ぶ活動を行うわりにはインセンティブがゼロという、ブラック企業も真っ青な勤務状況となっています。

その上、パーマンとして活動した事は、須羽みつ夫本人にはなんら還元されず、むしろパーマンの活動が須和みつ夫としての生活をむしばみはじめるのだから、辞めたくなる気持ちも分からなくはありません。

パー子やパーやんがパーマン活動を続けられるのは、「正義の味方」以外の部分に価値を持っているからです。しかしみつ夫にはなにもありません。パーマンにならない時のみつ夫は冴えない小学生ですし、家だって平凡です。パーやんのようにパーマンパワーを経済力に変える頭脳もありません。

そんなみつ夫がパーマンを続ける理由は、内に秘めた正義感ゆえであり、バードマンはそんなみつ夫のメンタリティを高く評価していた、という話です。

それは他のパーマンにしても同じです。心の弱さを抱えつつも、もっともストイックにパーマンとして活動するがゆえ、年上のパーやんにも一目おかれ、星野スミレという国民的アイドルに惚れられるのです(スミレちゃんが好きなのはパーマンではなくみつ夫)。

しかし自己評価が低いみつ夫クンは、パーマンだから評価されているとしか思っていないんですよね。本当はその人間性が評価されているというのに、自分の弱さ、愚かさを知っているだけに気づけないのです。

今回は前回(19:パーマンやめたい)とは違いパー子やブービーもすぐに引き下がります。それだけみつ夫クンが信頼されはじめているということでしょう。多分。

・・・あまりパー子関係ないレビューですね、これ(笑)

 

35:ワニ故郷に帰る

放送当時、ワニがペットとしてちょっと流行った時期がありました(うろ覚えですが)。で、その何匹かが「飼えなくなった」という理由で放流されたというニュースがありました。そんな時代背景を背負ったエピソードです。

最近はワニの頭を持った古代魚「ガー」が名古屋城の堀で捕獲されたと話題になっていますが、ペットとして飼った以上、最後までしっかり飼ってほしいものですね。

パー子は…ワニ情報を教えてくれたり、パータッチ要員としてとして登場です。

 

36:生き埋めパーマン

閉所恐怖症の私大絶叫のエピソードです。

原作にもあったエピソードで、工事現場を根城にしていた銀行強盗の存在をたまたま嗅ぎつけた1号が疲れからか油断して捕まってしまい、コンクリート詰めにされてしまうというエピソードですが、結末が原作と違っており、アニメ版のほうが豪快な展開となっています。

夜中に女の子(パー子)を誘い出す1号という珍しい展開の話です。その後はだいたいパー子がみつ夫の部屋に押しかける遊びにくる展開なので。

 

38:真夜中のお風呂騒動

というわけで、夜中に男子の家にあがりこんじゃうパー子の話です。私が好きなエピソードの一つです。

汚れた服のままだと帰ってママに叱られるという理由で、みつ夫の部屋にあがりこむ大胆さ。しかもお風呂と洗濯機を貸してと言い出します。さらにはみつ夫のパジャマを着込み、あげくの果てには部屋で寝てしまうという奔放さを見せてくれます。
家族に知られないよう、静かにしてほしいという願いもむなしく、図々しいパー子に振り回されてしまうという話です。

制作側の意図としては、「困ったちゃんのパー子」というキャラを強調したかったのだと思いますが、はからずも後々エピソードへの示唆を多分に含んでいる話のようにも思えます。

この頃のパー子はみつ夫を「男」(男の子ではなく)と認識していません。だから夜中に転がり込んで女とは思えないじゃじゃ馬ぶりを発揮しているわけです。そしてこの後、パー子はたびたびみつ夫の部屋に転がり込むようになります。小学生なのに男の部屋にいりびたるとか、とんでもない話ですが(しかも中身は国民的アイドル)、

でも、アニメ第二作のスミレちゃんはマンションに独り暮らしだったはず。この頃はまだママもニューヨークに行ってなかったのかなぁ?


そういえば、パー子のフィギュアの発売が8月に延期されました。


※画像はAmazonより

新コミック版最終回の、みつ夫に正体を明かすシーンの立体化です。ステキですね。私はもちろんAmazonで予約してます!

つづきます。

(文/赤蟹)


赤蟹

スベスベマンジュウガニ並みに猛毒を吐きまくる赤い蟹の人。「てらどらいぶ」の裏ボス。サイト管理とコーディング、デザインなどを担当。文章を短くできないのが悩み。