Kindle VoyageとKidle FIRE HD8(2017年版)の読書体験を比較してみた

Amazon大好きマンなら一度は考える専用端末「Kindle」の購入。

私も二年前にKindle Voyageを購入、ずっと愛用していたのですが、ごろ寝しながらAmazonプライムビデオが見たいという非常にものぐさな理由で、今年のプライムデーの割引セール中にKindle FIRE HD8(2017年版)も購入してみました。

晴れてVoyageとFIRE HD8の両刀使いとなったわけですが、せっかくですので両機の読書体験を比較してみました。
価格帯を考えるならFIRE HD8とKindle Paperwhiteを比べるべきでしょうが、そこはマルチメディア端末と電子書籍専用端末ということで、機能が限定的な分ゲタをはかせたとでも思って下さい(苦しい言い訳)。

カタログスペック等はAmazonの販売ページなどで触れられているので、この記事ではあくまで私の私感100%を中心にレビューします。

 

まずは画面の比較。サイズはこの通り。比べるべくもなくFIRE HD8の圧勝です。

Voyageは電子ペーパーのためモノクロオンリー。FIRE HD8は液晶なのでカラフルです。
そのため写真が多い雑誌や写真集を読む(見る)ならFIRE HD8の方が良いですね。Kindle Unlimitedに入会しているなら、FIRE HD8をオススメします。実際、FIRE HD8の「本」の画面には、しつこいくらいKindle Unlimitedがプッシュされています。

続いてコミックでの表示を比較します。

FIRE HD8は189ppi、Voyageは300ppiなので解像感はVoyageの方が上です。

またVoyageは電子ペーパーを仕様しているため、紙のようなマットな質感です。照明もフロントライトを採用、光源から直接光が目にはいってこないので疲れにくいです。紙面が光る本とでも例えればいいのでしょうか? そんなカンジです。

一方、FIRE HD8の液晶は表示も美麗で発色もキレイでが、モノクロの紙面を比べるとVoyageに二歩も三歩も劣ります。

しかし、セリフが長く文字が小さいコミックを読む時は、画面の大きなFIRE HD8の方が良い時もあります。小説などテキストオンリーの電子書籍は文字サイズの変更ができますが、マンガの場合は変更が効きませんから。
またピンチイン/ピンチアウトでの拡縮は、FIRE HD8の方がスムーズです。というより、Voyageは決まった倍率でしか拡大表示できないので、コミックを除く固定レイアウト書籍の表示はFIRE HD8に軍配があがります。

最後に小説などのテキストですが、そこまで大きくは変わりません。
ppiの高いVoyageの方がフォントがキレイで、フロントライトのため目の負担も少ないのですが、長時間連続して読む場合などを除いては、読書体験的に大きな差はないかな、というのが正直な感想です。

 

次にインターフェースです。

この二機種の大きな違いは、ページ送りの操作です。

具体的に言うと、

  • Voyage:画面のタップ、もしくはスワイプ。左右のベゼルについたページ送り/戻りボタン
  • FIRE HD8:画面のタップ、もしくはスワイプのみ。

タップやスワイプの操作は一緒ですが、Voyageには、左右のベゼルにページ送り/戻りボタンがついています。このボタンが本当に便利! 親指で軽く押すだけでページをめくれます。

ページボタンは左右どちらも同じ機能がついているので、どちらの手で持っても使用感は変わりません。
さらにVoyageは200gと軽量。指でつまんでホールドできる重さとサイズです。

そのためモビリティが非常に高く、場所や状況を選ばず読書を楽しむことができます。

つまりVoyageは、読書姿勢の自由度が高いのです。

 

最後に容量

Voyageのストレージは4GBしかありません。対してFIRE HD8は最も容量が少ないモデルで16GB。さらにmicroSDカードで拡張もできます。

比べるまでもなく、FIRE HD8の圧勝です。

どちらも通信環境があれば、Amazonのクラウドからファイルをダウンロードできるので、実質的には無限…と言いたいところなのですが、当然通信環境がない場所で読むにはダウンロードしておく必要があります。
しかしコミックや固定レイアウトの書籍はファイルサイズも大きく、4GBしかないVoyageだと思いの他早く収納数の限界に達します。
容量が足りなくなると、ダウンロード済みの書籍を「端末からの削除」し、改めて読みたい書籍をダウンロードしなくてはなりません。これが微妙にめんどくさいです。

一方、最低でも32GB以上の容量があるFIRE HD8の場合、それほど神経質にならずにコミックや雑誌をダウンロードできます。もちろんAmazonプライムビデオのビデオをダウンロードしたりで全ての容量を書籍に割り当てないとは思いますが、それでも4GBしかないVoyageよりは遙かに多くの書籍を収納できることには違いありません。

 

では、二機種の比較をまとめてみます。

Voyage
読書姿勢の自由度が高く、目への負担も少ないので長時間の読書、寝る前の読書向き。
高いppiのEインクを使っているため、フォントやコミックは非常にキレイ。モノクロながら画質の満足度は高い。
200gと重量も軽く、電池の持ちも良いため携行性は抜群。
一方で容量が少なく、コミック等のファイルサイズの大きな書籍を大量に保存するのは不向き。
また本体だけで2万円超と、書籍を読むだけの端末として考えると非常に高価。

FIRE HD8
カラー表示が可能で拡縮もスムーズなので、雑誌や写真集等の固定レイアウトの書籍向き。
容量が大きいため、ファイルサイズの大きな書籍も大量に保存できる。
一方で液晶のバックライトのため目の負担は大きく、長時間の読書にはあまり向いていない。
読書専用端末ではないので、他のアプリや機能と競合して動作が不安定になることがある。
キャンペーンなどでお手頃価格で販売されるため、通常のタブレットとして考えるとリーズナブル。

 

また今回の比較はあくまで読書体験に絞ったものとなります。FIRE HD8には読書以外にもビデオやミュージックなども楽しめる、マルチメディア端末です。

読書体験ではVoyageに一歩遅れますが、Voyageにはできない様々な機能がついています。私のように読書体験に強烈なこだわりがない限りは、FIRE HD8で十分だと思います。

Amazon専用タブレットなので一般的なタブレットに比べて若干使い勝手が悪いところはありますが、スペックを考えると非常に安価ですしね!

この記事が、Kindle端末購入のお手伝いとなれば幸いです。

(文/赤蟹)

 


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。