公園の片隅の老警備員とクレーム社会

公園の片隅の老警備員とクレーム社会

最近趣味と健康作りを兼ねて、一周年を迎えたドラクエウォークを再開。
自宅近隣を、ゲームのポイントやはぐれメタルを追って歩き回っております。

おかげで、これまでは少しの距離も自転車を使っていたのが、「この距離ならドラクエウォークやりながら歩いていこう」という発想になり、再開する前に比べて数倍歩く時間、距離が増えました。

ここ最近では、毎日4000~6000歩程度歩いているでしょうか。1万歩とまではいいませんが、コロナ以前の、商談で都内を歩き回っていた頃の水準には戻ってきました。

さて、本日も朝練ついでに、買い増ししたい資材があって、ちょっと遠くのコーナンまで行きました。

いつもなら自転車で行くくらいの距離なので、歩いていてそこそこ疲れてしまい、小さな公園で一休みしていました。

そこに警備員の格好をした、白髪の男性がやってきました。
近所で道路工事をしていたので、そこで交通整理をやっていた人かもしれません。

小脇に新聞と何かを抱えていたのですが、公園の一番奥に行くと、おもむろにその何かを広げました。どうやら、百円ショップなどに売っている小さなレジャーシートのようでした。

私はベンチに座って休んでいたのですが、他にもベンチはありましたし、わざわざそんな隅っこでレジャーシートに座らなくても…とは思っていたのですが…。

もしかしたら道路工事関係者ということで、公園などで休むと苦情がくるということもあるのかな、と思ってしまいました。

最近、特に公務員や、公務に関わる人に対する世間の目が厳しくなっているようですし、もしかしたら警備会社や工事会社から、公園で休む時はベンチを使うな、などと言われているかもしれません…。あくまで私の推測なんですけど。

そう思うと気の毒だなぁ、と思いつつ、私は公園を発ちました。


今は、どんな些細な事でもクレームを入れる人がいる世の中です。

人間の数だけ価値観があるといいますが、SNSやメールといった非接触コミュニケーションの発達が、価値観の合わない物事への怒りや不快感を直接訴えるのに都合がよいように作用してしまい、些細なことでもクレームを生じさせる原因になっているように思えます。

昔はそれでも、身に覚えのない理不尽な物言いであれば、ごく一部の人の言い掛かりとスルーできましたが、今は上記のようにSNS時代。不用意な炎上を避けるために、過度にクレームを恐れる時代となってしまいました。

その企業や組織側の怯懦が、ますますクレーマーを増やし、その声を大きくしてしまっている原因になっているのではないかとさえ思えます。

結果として、現場の人などが不必要な注意をせざるを得ず、会社や行政も不必要なコストをかけるような時代となってしまいました。

例えば、ショッピングモールやスーパーの「お客様の声」を見ますと、たまにどこのレジの店員が態度が悪かった等々の意見が掲示されています。

見ると「笑顔がなかった」など本当に些細なものが多く、これをわざわざ書面にしてお店に伝える理由はなんだろうと思ってしまいます。クレームを書くにも時間がかかっているでしょうし。

しかし、こういうコストをかけてでも、自分の不快感を表明し、相手に伝えたいと思う衝動が止められない人が、世の中には多くいるということです。そして彼らは、そのクレームを入れることで、相手側にどのような事が起きるのかを全く想像しません。

本当に問題があった場合、例えば工事が伝えられている時間外で行われているとか、商品に瑕疵があった場合、また店員の説明と商品やサービスが違っていた場合などは、事業者側の問題ですからクレームをいれてもいいと思います。
それが事業者側にも改善につながり、メリットになるからです。

しかし単純な不快感や、不機嫌や怒りの仮託でクレームをいれられても、なんら生産的なことはありません。

クレームを入れた人がスッキリしたという事以外に、社会の役にはなにもなっていないんですよね。むしろ対応を迫られた側が、不要なコストを払うハメになったり、警備員のおじさんがレジャーシートの上で休憩するようなハメになるわけです。

非常に、馬鹿馬鹿しい話です。

不要な譲歩は誰のためにもなりません。不機嫌なマイノリティに従っていては、社会も疲弊していきます。

最近では、理不尽なクレームに毅然と対応する例も増えています。
「いわれのないケチははねつけていい」という考えが常識になれば、こんな警備員のおじさんも減るのではないでしょうか。

団長
団長

てらどらいぶを運営する個人事業主。北区滝野川在住。 地元を愛してやまない遊び人だが、最近はコロナで行きつけのバーにも行けず…。 詳細プロフィールはトップページを参照のこと。

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