アーカイブ: 2021年12月31日

2021年をふりかえって

今年は、てらどらいぶ…というか、私にとっては大変な一年でした。

コロナのこともあり、世間一般的におそらく大変な年だったとは思いますが、うちも例外ではなかったということですね。

去年末から進めていたレトロゲームおでん店の計画は緊急事態宣言によって延期を余儀なくされ、借り入れた融資も塩漬けとなった挙げ句、何も生み出さないまま外注費の支払いにまわっていくという、残念な流れとなってしまいました。

今年は私が住んでいる北区にとっては、まさにボーナスステージの年でした。

大河ドラマで地元の偉人である渋沢栄一翁が主役となり、また渋沢栄一翁が新一万円札になるということで、北区としてもシティプロモーションの絶好の機会でした。

飛鳥山博物館に23区内初の大河ドラマ館ができ、区内には渋沢栄一のキャラクターをあしらったコミュニティバスが走り、都内で唯一北区内だけ併用軌道を走る都電荒川線にも北区と渋沢栄一翁のラッピングが施された車両があったわけですが、長期に渡る緊急事態宣言のせいで博物館は閉館を余儀なくされ、当初の目論見通りの誘客はできなかったと思います。

また今年はオリンピックイヤーで、インバウンドも見込めたはずでしたが、開催自体はしたもののコロナ対策での無観客開催となり、結果観光効果は望めず、ホスト国としての義務は果たせた程度の事で終わってしまいました。

うちのおでん屋も、このようなビッグウェーブに合わせて開店すべく、各所と調整をしてきたのですが、開店準備がはじまるところで緊急事態宣言が発令となり、有識者のアドバイスに従い計画を延期する、という苦渋の選択を余儀なくされたというわけです。

でも、この判断は正しかったと思います。飲食店、特に酒類を提供する店にとって、今年は本当に大変だったそうですし、店を開いていたら半年と持たなかったかもしれません。


疫病は天災なので、誰が悪いという話ではありません。

政府も都も、できる限りのことはやったと思います。みんなが苦しい中で国民も耐え忍んだ一年でしたが、その経済的影響は今後も大きく響いてくるのだろうな、というのが率直な感想です。

とはいえ、いつまでもコロナを理由にしょんぼりしているわけにはいきません。

この大晦日で今年の厄を払い、来年は希望にあふれた一年にできれば、と思います。

みなさんの来年の幸福をお祈りいたします。私は僧侶ではありませんが(笑)(飛鳥山の青淵文庫にて)

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