2021年をふりかえって

今年は、てらどらいぶ…というか、私にとっては大変な一年でした。

コロナのこともあり、世間一般的におそらく大変な年だったとは思いますが、うちも例外ではなかったということですね。

去年末から進めていたレトロゲームおでん店の計画は緊急事態宣言によって延期を余儀なくされ、借り入れた融資も塩漬けとなった挙げ句、何も生み出さないまま外注費の支払いにまわっていくという、残念な流れとなってしまいました。

今年は私が住んでいる北区にとっては、まさにボーナスステージの年でした。

大河ドラマで地元の偉人である渋沢栄一翁が主役となり、また渋沢栄一翁が新一万円札になるということで、北区としてもシティプロモーションの絶好の機会でした。

飛鳥山博物館に23区内初の大河ドラマ館ができ、区内には渋沢栄一のキャラクターをあしらったコミュニティバスが走り、都内で唯一北区内だけ併用軌道を走る都電荒川線にも北区と渋沢栄一翁のラッピングが施された車両があったわけですが、長期に渡る緊急事態宣言のせいで博物館は閉館を余儀なくされ、当初の目論見通りの誘客はできなかったと思います。

また今年はオリンピックイヤーで、インバウンドも見込めたはずでしたが、開催自体はしたもののコロナ対策での無観客開催となり、結果観光効果は望めず、ホスト国としての義務は果たせた程度の事で終わってしまいました。

うちのおでん屋も、このようなビッグウェーブに合わせて開店すべく、各所と調整をしてきたのですが、開店準備がはじまるところで緊急事態宣言が発令となり、有識者のアドバイスに従い計画を延期する、という苦渋の選択を余儀なくされたというわけです。

でも、この判断は正しかったと思います。飲食店、特に酒類を提供する店にとって、今年は本当に大変だったそうですし、店を開いていたら半年と持たなかったかもしれません。


疫病は天災なので、誰が悪いという話ではありません。

政府も都も、できる限りのことはやったと思います。みんなが苦しい中で国民も耐え忍んだ一年でしたが、その経済的影響は今後も大きく響いてくるのだろうな、というのが率直な感想です。

とはいえ、いつまでもコロナを理由にしょんぼりしているわけにはいきません。

この大晦日で今年の厄を払い、来年は希望にあふれた一年にできれば、と思います。

みなさんの来年の幸福をお祈りいたします。私は僧侶ではありませんが(笑)(飛鳥山の青淵文庫にて)

再起を願い、滝野川八幡神社で御朱印いただいてきました。

9月になりました。

今年の4月以降、コロナが理由で発注元の仕事がなくなって発注が次々とキャンセルされたり、業務上の対人トラブルを抱えたり、梅雨に入って梅雨鬱発症したりと、今年の上半期は本当にいいことがありませんでした。

コロナの影響もあって新規営業もできない中、持続化給付金などのおかげでなんとか食いつなぐことはできましたが、同時に少しダラダラしてしまったと今は大変猛省してます。

そんな、コロナを理由に堕落の一途を辿っていた私ですが、具体的な理由を書くのは避けますが、心を入れ直すきっかけができまして、月が変わったことを機に気合いを入れ直し、バリバリと働こうと思った次第です。

そこで、再起の第一歩として、近所にある滝野川八幡神社にお参りに行ってこようということになりました。

八幡神は、応神天皇を祭神とした神様で、武家の神様としても知られます。
鎌倉の鶴岡八幡宮は源氏の氏神、鎌倉武家の守護神として信仰を集めていました。

滝野川八幡神社は、鶴岡八幡宮とは比べるべくもない小さな八幡様ですが、滝野川は石橋山合戦で敗れた源頼朝が真鶴から安房へと逃れ、房総半島を北上、反平家の武家を集めながら武蔵に入り、数万の軍勢を率いて鎌倉に凱旋した途上にあり、その際に石神井川沿いにある現在の金剛寺付近に布陣したという言い伝えがあります。

滝野川八幡神社はその金剛寺からそれほど離れてないところに建っており、伝承に寄れば頼朝の勧請によって建立されたとのことです。

つまり、敗北した頼朝が再起をかけて留まった地に立てられた武家の神様ということで、これほど今の自分にふさわしい守護神はないな、と思った次第です。

というわけで、早速行ってみました。

あいにくの曇り空。写真があまり映えません(笑)。
9月に入っていきなり涼しくなりましたが、今年は月が変わるごとに気候のメリハリがつきすぎですね。

拝殿で再起の成功祈願と事業拡大をお祈りした後、社務所で御朱印をいただきます。

滝野川八幡神社の御朱印はユニークなことで知られており、特に1日と15日はさらにユニークな御朱印がもらえるとのこと。9月1日という日を狙って行ったのは、月の変わり目ということもあるのですが、このユニークな御朱印をいただくためです。

その御朱印が、こちら。

墨書が勝利のV(Victory)の字なんですね。モダンです! かっこいいです!
しかも1日と15日には、金墨汁で書いてもらえるのです。
なんと神々しいのでしょう! これで勝つる!

何か辛いときがあったら、この金の御朱印を見て、気合いを入れ直そうと思います。きっと八幡様の加護があることでしょう。

皆様もお近くにお寄りの際は、ぜひ滝野川八幡神社にお祈りしてください。

滝野川八幡神社の公式サイトはこちら。

https://bit.ly/3lLRNOY

北とぴあの平和祈念像

本日は八月九日。長崎原爆の日です。
八月六日の広島に続いて二発目の核爆弾が日本に落とされたのが75年前の今日。

歴史的には人類史上初の原爆投下となった広島のほうが注目されがちですが、長崎の被害も当然甚大でした。戦時中の出来事とはいえ大変悲惨な事であり、二度とこのような非人道な大量破壊兵器が人類の歴史の中で使われないことを祈るばかりです。

さて、その長崎の爆心地の付近に整備された長崎平和公園には、有名な「平和祈念像」が建てられています。
同公園のシンボルともいえる像ですが、この像を制作した彫刻家の北村西望氏は滝野川に住んでいたこともあり、北区になじみの深い方でした。初の名誉北区民でもあります。

そのような関係もあって、平和都市宣言五周年の際、長崎平和公園の平和祈念像が北とぴあに設置されました。1992年のことです。

もちろん、長崎のような巨大な像ではないのですが、北村氏の原型を元に、遺族や長崎市の協力を得て作られたものです。

私は東商に行ったり、コロナ以前はセミナーにもよく顔を出していたので北とぴあを訪れる機会も多いのですが、そのたびにこの像を見て、原爆というか、大量破壊ありきの総力戦の愚かしさを感じます。

新型コロナの蔓延を背景に世界がきな臭くなっています。各地で限定的な紛争が頻発しています。

確かに冷戦は終わりましたが、核兵器が世界から消えたわけではありません。むしろ北朝鮮、インドやパキスタンといった新興の核保有国が現れて、世界は新たな緊張に包まれています。

一方でソ連に代わって台頭した中国がアメリカとにらみ合い、西太平洋を中心に核保有大国同士の新たな緊張が生まれています。

仮に核兵器がなくなっても戦争や争いは消えることはないでしょう。しかし、人類自らを滅ぼすような、バカみたいな兵器を持って安全保障などと言う戯言をいつまで許すのだろうか、という疑念はあります。

特に中国や北朝鮮といった共産国は自国民を犠牲にしてまで核武装を行いました。なんのための国なのか。なんのための核なのか。

人類最後の世界大戦から3/4世紀が経ちましたが、人はそれほど賢くはなれていないようですね。とても残念です。

なんて思いながら、北とぴあの展望室で東京の街を眺めていたりする私でした。

かりそめでもいいから、この自堕落な平和がいつまでも続きますように。

明日は都知事選、そして北区の都議補欠選挙です。

明日7/5は都知事選です。そして我が北区では、都議補選も行われます。
王子駅周辺も常にどこかの候補が演説していていたり、ビラ配りをして賑やかな選挙戦を繰り広げていました。

選挙は、政治家や公務員ではない、一般人の我々が政治に直接関われる唯一の手段です。
最近は投票率の低さが問題視されていますが、民主国家の国民として、選挙権という重要な選択権は必ず行使するべきだと私は思っています。

誰にでも、自分が目指すべき生活や理想があるはずです。その生活とは自分一人で達成することは難しく、必ず社会との関わりが必要となってきます。
その社会の大本にあるのが国家や自治体といった行政母体であり、それらを動かすのが法律や条令です。その法律などを提案し、採択する権限をもつ人間を選ぶのが選挙です。

つまり、選挙とは回りくどい手段ではありますが、生き方のルールを決めるための行動であると言えます。

自分の人生や生活に関わる重要な選択を、誰かの手に委ねてはなりません。

投票に行かないということは、見ず知らずの、まして自分とは生き方の理想も常識も違う人に自分の選択権を与えるのと同じことになります。

確かに、最終的には多数決となるので、自分の理想の候補を当選させるのは難しいかもしれません。

しかし少なくとも選択に参加したという意義は生まれますし、敗北した場合でも得票差によっては当選候補のプレッシャーを加え、実際の政治活動で妥協を促すこともできるかもしれません。

どんな優秀な政治家も、一人も投票しなければ議員にはなれません。
その一票の積み重ねの、一番基本的なところに自分はいる、すなわち民主主義社会の一員としての責務を果たすと思って、ぜひ投票に行ってほしいものです。

日本と同じ民主主義国家だったギリシアのアテナイの市民には、選挙権と引き換えに兵役の義務がありました。

しかし日本では、成人した全国民には、生まれながらにして普通選挙権が与えられています。アテナイの市民のように、命を賭してその権利を守る必要はありません。ぜひ、投票にいくべきなのです。


SNSを見ていると党派性の強い意見が目立ち、対抗候補へのバッシングも激しく、冷静な意見を失いがちになります。
かといって、どちらの意見もバランスよく吸収するのは、マスメディアすらバイアスがかかっている現代の日本では難しいかもしれません。

さらに、我が北区では都議の補欠選挙もあります。候補5人全員が女性ということで好奇の目にもさらされていますが、言うまでもありませんが候補が女性でも若くても、政治活動を行うのは「個人」である以上、関係ありません。

サイレントマジョリティたる我々は、一部の騒がしい人達の意見は聞きつつも、誰かの意見や偏見を鵜呑みにせず、自分が目指す生き方を助けてくれる候補を選択し、票を投じるのが一番です。

なんにせよ、次の東京の4年は、明日決まります。
これまでの小池都政の四年間を振り返りつつ、次の都政はどうあるべきかしっかり考え、投票したいところですね。

チー牛と手話

朝の買い物で駅前のスーパーに寄ったついでに、昨晩から何も食べてないことを思い出して近くのすき家に寄りました。

最近ネットで話題になりがちな、チー牛こと三種のチーズ牛丼を頼んで食べました。「チーズ乗るだけで150円アップって、美味しいけどコスパ悪いなー、でも最近チーズ値上がりしてるし、すき家も価格維持のために頑張ってるんだろうなー」とかいろいろ考えている最中、一つ向こうの席の老夫婦が、突然無言で手振りを始めました。

なにをやっているのだろうと見ていたのですが、すぐに手話だと分かりました。

どうも、おばあさんが聾唖のようです。

おばあさんがどのような経緯で音と声を失ったのかは分かりませんが、おじいさんはおばあさんとコミュニケーションをとるため、頑張って手話を覚えたんだろうな、などと思いながら、胸を温かくしてチーズ牛丼を食べました。

人は意思を表示する方法として、音声や文字、ゼスチャーなどを持っています。

言葉を使うのは簡単です。しかし、使いこなすのは本当に難しい。
まさに「Easy to play hard to master.」で、何十年と日本語を使い続けている大人の我々でさえ、自分の意思を表示するのに正確に言葉が使えるかどうか。

ボキャブラリーにもよるでしょうが、自分が考えていることを表現するのに、「言葉が見つからない」という体験は誰でもあると思います。

言いたくても言えないこと、あえて言わないことなど、言語化できないこともあります。自分がそのような状態におかれていることもあれば、相手が言いたくても言えない事があるかもしれない。
自分に都合が悪くなるから、とか利己的な理由ではなく、例えば誰かの名誉を守っているとか。

そういう言外の意思疎通も含めて、相手が何を考えて、どう感じて、結果としてどうやってコミュニケーションをとるのか。

ソリッドに言葉を使うだけでは、きっとダメなんでしょう。

そう考えると、手話で会話をするあの老夫婦は、ジェスチャー以外でも言外のコミュニケーションがしっかりできるいんだろうな、などと思った次第です。見習わないといけませんね。

チーズ牛丼食べにきたら、感動したり気づきがあったり反省したりと、そんな朝でした。朝すき家、たまにはいいかもしれませんね。でも、やっぱり普通の牛丼の方が安くて美味しいかな。

ちくわぶの世界

おそらく世界初と思われる、ちくわぶ専門の本です。

書いたのは丸山晶代さんという、ちくわぶ料理専門家の方。本を出版しているのは我らが北区の「ころから」です。まさに北区のために生まれてきた本ですね。

私はおでん種の中で一番ちくわぶが好きです。愛してやみません。そして北区の名物「北区おでん」には、ちくわぶが欠かせません。

なぜなら北区には、川口屋というちくわぶの老舗があるからです。

北区のおでんは、(少なくとも私が行ったところでは)この川口屋さんのちくわぶが入っています。

東京商工会議所のボッチャ大会でもらったちくわぶも、川口屋さんのちくわぶでした。

この本にももちろん、川口屋さんの取材レポートが記載されています。川口屋さんのちくわぶに対する思いを知って、ますます北区のちくわぶが好きになりました。

また、おでんのお店の紹介として、北区からは王子の和奏酒集っこ、私のフェイバリットである平澤かまぼこ店、赤羽の丸健水産、めぐりやが紹介されています。どこもおいしいので、北区にいらした際は足をお運び下さい。

他にもちくわぶの歴史やレシピなど、ちくわぶ情報が満載です。また、コンビニおでんのちくわぶ食べ比べのコーナーもあります。

丸山さんの、ちくわぶ愛にあふれた一冊。

ちくわぶファン、おでんファンの方にはぜひ読んでもらいたい本です。

お求めはAmazonで。

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壇蜜さんと清野とおるさんが結婚!

11/22は「いい夫婦の日」。この日に壇蜜さんと清野とおるさんが北区役所に婚姻届を提出したとのことです。

おめでとうございます!

我が北区が良いニュースで盛り上がるのは、本当にうれしいことですね!

清野さんといえば、言わずもがな北区民のバイブル「東京都北区赤羽」シリーズの作者であります。

また、私が好きな漫画「ハイスコアガール」の作者である押切蓮介さんとも親交の深い方とも知られます(個人的な清野さんのイメージは、押切さんの親友・戦友)。

かなり個性的な方のようですが、その個性がきっと壇蜜さんを射止めたのでしょうね。

なんとなく派手さのない結婚の話ですが、こういう夫婦の方が離婚しない気もしますね。

末永くお幸せに。

それにしても壇蜜の北区親善大使就任はあるのだろうか…?? このまま北区に根付いてもらえると、ファンとしては嬉しいなぁ。

東商北支部青年部のボッチャ大会

東京商工会議所北支部青年部に入会したので、同部主催のボッチャ大会に参加してきました。

ボッチャはパラリンピックの競技の一つ。ターゲットとなるボールに、いかに自分のボールを寄せるかというゲームです。イメージ的にはカーリングに近いと思いますが、カーリングと違ってターゲットとなるボールは移動するため、ボールの位置によって戦略が変わってきたり、ターゲットを動かすことで状況をひっくり返したりできるという特徴があります。

実際は車椅子に乗ってボールを転がす専用のレーンを使い、一対一で戦うゲームなのですが、僕らは団体戦で、普通にボールを投げてプレイしました。

初めは「ただボール投げるだけでしょ?」と思っていたボッチャですが、なかなか奥が深く、またボールを弾いたりターゲットボールが動かされたりで、何度もどんでん返しが起きるので緊張感のあるゲームが楽しめました。

世の中、いろいろなゲームがあるんですね…!
ボッチャはもともとパラスポーツのため、体力の無い子供やお年寄りでも楽しめそうだし、スポーツとは言え頭脳戦になるので、体力の多寡が勝負に直結しない楽しさもあります(もちろん、ゲームへの習熟度は必要でしょうが)。

このゲーム、流行ったらいいなぁ、なんと思いつつ遊んでました。
まあ、普段の運動不足がたたって、まともにボールをコントロールできなかったのですけど(汗)。

僕が所属するBチームは残念ながら五位。入賞できなかったので、参加賞の、川口屋さんのちくわぶをお土産にもらいました。

きた若手経営者ゼミナール修了

東京商工会議所北支部が主催する「きた若手経営者ゼミナール」、修了しました!

区の事業相談で商工会議所への入会を勧められ、入会したその日に「19時から若手経営者向けのセミナーがある」と聞き、当日即参加した「きた若手経営者ゼミナール」。

週一回、全五回のゼミはかなり濃密な内容でした。

6月に起業したばかりの私は、もちろん経営のノウハウなんてありません。20年前に住宅業界向けの経営コンサルタント会社に在籍していましたが、当時とは経営の常識も社会の状況も違っています。

当時は情緒と理念の経営が流行していましたが、今は科学的な手法を取り入れた合理的な経営手法が尊ばれています。

今回のゼミナールを受講して感じたことは、スモールビジネスほど理論的な経営が必要である、ということです。
今回のゼミは、近年の事例を元に論理的な経営手法を教えてくれるので、非常に勉強になりました。

この「きた若手経営者ゼミナール」、商工会に加盟していれば5000円で全五回の講義を受講できます。これだけのノウハウ、情報を詰め込んだ講義をたった5000円で受けられるのは、非常にリーズナブルといえるでしょう。

また、このゼミを通して一緒に参加していた経営者の方々と交流を深め、さらには東京商工会議所北支部の青年部にも誘っていただけました。

「きた若手経営者ゼミナール」は半年に一回開催されているそうです。何度も受講できるそうなので、次回も参加したいですね。

写真は最終講義の後に先生達を招いて開かれた懇親会の様子です。会場は北とぴあに近い「塩梅」というお店。日本酒美味しかった!

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