タグ: 電脳おでん村正

電脳おでん村正

半年ぶりの投稿となってしまいました。

お正月の投稿で「予告」していました新規事業ですが、2月に緊急事態宣言が発令し、先日まで継続していたことで完全にお流れとなってしまいました。

何をやろうと考えていたかというと、実は「レトロゲームが遊べるおでん屋」をやろうと考えていました。

去年のコロナ不況はIT企業やWeb制作会社にも大きな影響を与えました。うちのWeb関連の仕事はほとんどが請負仕事です。そのため、自粛要請によってイベントが中止に追い込まれたり、商品の販売を延期や中止するという事態になると、お仕事が立ち消えてしまうことも多々あります。

また、そのような理由によって仕事が減ったため、官公庁の仕事の入札倍率が爆上げしたりと、不景気を実感させる出来事が続きました。

そんな流れから、やはり、自分で何かしらのビジネスを動かしていないと、不安だと思ったわけです。

独自のビジネスといえば、一昨年まではライブハウスでイベントなども運営していたのですが、こちらもコロナで開催自粛がされる中で立ち行かなくなってしまいました(お世話になっていたライブハウスからの悲痛なメールも頂きました。力になれなくて申し訳ない…)。

なので、本来なら得意分野のWebで新しいビジネスを立ち上げるのがベターなのでしょうが、逆にコロナの影響で融資等の条件が甘くなっている中で、逆にこれまで経験のない分野に飛び込むにはチャンスかと思ったわけです。

では、なぜおでん屋なのか。

おでんは北区の名物です。まだ世間に認知されているレベルではないのですが、区もおでんの日を設定するなど、積極的なプロモーション活動が行われています。
私もそのおでん広報活動の末席に座っていたりするのですが、Webで広めるのにも限界があると感じたことと、一度リアルの店舗を運営してみたいと思い、自分でおでん屋をやることに決めたのです。

しかし、ただおでん屋をやるとなると、素人の私では太刀打ちできないので、アミューズメント的な要素を取り入れられないかと思案した結果、私が好きなレトロゲームと組み合わせてなにかできないかと考えました。

企画ができてからは、機動力に自信のある私、動くのはとても早かったです。

東商や区に相談に行ったところ、これまでにない店舗とビジネスモデルとの事で、多岐にわたるサポートをしていただけました。

一方で私も、レトロゲームで定評のあるBEEPさんにゲームの仕入れの話をしたり、某大手ゲームメーカーとコラボの話を進めるなど、精力的に準備に取り掛かっていました。

また、お店に飾るポスター用イラストや、看板などもデザインしてもらい、準備は着々と進められていました。

お店の名前は「電脳おでん村正」にしました。
村正は、私が好きなゲームの最強武器からもらいました。電脳は「なんとなく80年代感ある」ということでつけました。あの頃はコンピューターっぽいものは、なんでも電脳と呼んでましたよね(笑)。

しかし年も明け、お店のオープンはコラボの関係もあり3月に決め、あとは物件を決めれば準備完了という段階になり、にわかにコロナ感染者が急増。緊急事態宣言が発令され、3月の開店は絶望的となりました。

結局、オリンピックを前に不自然な形で解除されるまで緊急事態宣言は6月まで続いてしまいました。そして解除後も、酒類提供は19時までなどの厳しい制約が課せられ、飲食店を開くには難しい状況が続いています。

実は計画していたコラボについては、3月にやってこそだったのですが、こちらも完全に旬を過ぎてしまい目新しさがなくなってしまいました。

私の見込みも甘かったのですが、おでん屋を計画した去年の11月ごろは、Go toトラベルやGo to Eatsなど、様々な観光復興策が打ち立てられる中で、回復ムードもありましたし、うまく行けば道も開けると思ったのですが、どうやらこの賭けには負けたようです。

正直、政府や都のコロナ対策というか、緊急事態宣言の曖昧な運用方法などには非常に不満があります。
出店について相談に乗ってくれたおでん屋の店長も、緊急事態宣言発令直前に開店しなくて良かったと、むしろ運が良かったと思ったほうがいいと言ってくれました。

その緊急事態宣言も、なんの目的や落とし所もないまま6月までダラダラと続くとは思いませんでした。

飲食店経営者は皆疲弊しまくっています。特にお酒の提供をメインにしているところは、食事やテイクアウトなので凌いでいますが、お酒という原価率の低い商品で利益が出せないので非常に苦労しているようです。

飲食店ばかりではありません。飲食店を主な取引先にしていた酒屋や食材店や流通、果てはそこに農水産物を供給する第一産業まで、需要不足により大きな影響が出ています。

その影響はまわりまわって、私がいるWeb系、IT系まで及んでいるわけですが、。今の政府や都はオリンピックの開催にばかり頭がいって、国民にお願いをするばかりで不況対策を打たない様子ですね。

「お酒が出せない」ことで市井の飲食店が苦しんでいる中、後に撤回されましたがオリンピック会場ではお酒販売OKと言い出した政府や都の言い草は、スポンサー契約があるとはいえ、さすがに正気を疑います。

緊急事態宣言を発令するならキビキビとやるべきでしたし、その影響で経済が沈むのは分かっていたのだから、もっと積極的に財政出動するなどすべきだったのではないでしょうか。

なんにせよ、おでん屋を開くのはしばらく先、次に寒くなることかもしれません。そうしたらぜひ、遊びにきていただけると嬉しいです。

また、ポスターや看板の素材だけ作ってしまい、このまま寝かせるのも勿体ないので、主に北区のなにかを伝える「電脳おでん村正」のYoutubeチャンネルも作りました。こちらもぜひ、登録していただけると嬉しいです。

https://bit.ly/2Sz1dDL

©2019 てらどらいぶ